大腸癌を患ってから啓発本やら栄養管理の本を読むようになりましたが、一番の基本とも言えるガイドブックがあります。
『患者さんのための大腸癌治療ガイドライン』
患者さん向けに大腸癌を研究する学会が出している本なので分かりやすいくまとめられています。
がん患者やその家族は読んでおくと医師の話がよく理解できておすすめです。
患者や家族におすすめな本『大腸癌治療ガイドライン』
大腸癌を患って地元の大きな病院を受診するようになりましたが、病院の消化器外科医が紹介していた大腸癌のガイドラインの本があります。
>患者さんのための大腸癌治療ガイドライン(2014年版) [ 大腸癌研究会 ]
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という本になります。
大腸癌になって医師の説明を受ける時に、模型や図を描いて説明してくれますが身体の構造も知らない患者としては訳が分かりません。
そして検査は次々に予定され内視鏡やCT、MRI、PET、腎シンチなどを行いました。
今度は検査結果として癌の進行度やオペの術式などの内容が説明されます。
ただでさえ大腸癌と診断され正常な心理状態でないのに、難解な言葉が出てきては自分の身体の状態すら理解出来ません。
不安ばかりが募ってしまいますが、そんな時にはまずこの本を一冊読んでおくのがおすすめです。
これを読んで一通りの基礎知識を入れておくと、先生との会話が理解出来て、自分の質問も明確になります。
次は具体的にどんな事が書かれているか紹介します。
大腸癌治療ガイドラインを読んだ感想な内容
大腸癌は患者数が多い病気なのでかなり治療結果のデータも集まり、治りやすい癌ではあるようです。
しかし、医師と患者には圧倒的な知識の差があり、治療についての理解は難しいのではと思ってしまいます。
担当医との会話でも『ステージ』、『T4癌』、『リンパ節郭清』など聞きなれない言葉も多いですね。
素人にはそもそも大腸の構造や機能すら分かりません。
そんな大腸を身体の位置からやさしく説明してくれるのが『患者さんのための大腸癌治療ガイドライン』です。
イラストを使った解剖の話から始まり、より詳しい大腸の構造や大腸癌が発生するしくみから始まります。
そして癌細胞の転移や広がり方や治療法について話が進みます。
このあたりの転移やステージ分類が患者としては興味のあるところですね。
自分の大腸癌がどのくらいまで進んでいて、5年後の生存率がどのくらいかという話が一番気になりました。
ステージを判定する過程で行う検査法についても、原理や目的が分かりやすくイラストや写真をたくさん使って説明してます。
100ページもない薄い本なのであっという間に読むことが出来ますが、内容は充実しており癌の治療に入る前に読んでおいて損はありません。
まずは患者さんのための大腸癌治療ガイドライン(2014年版) [ 大腸癌研究会 ]
に目を通して治療の全体像を掴んでおくのをおすすめします。