ゲーム自体は、前作のJet Fighterの続編になっているようですが、実際は単独でプレイできるように仕上がっています。基本的には、前作に対地攻撃を行えるルールを付加したものとなっています。

ルールの後半部分は、爆装のルールであり、ミサイル搭載による能力低下がなかったのになぜか、今回は爆弾搭載による最大速度と旋回半径の低下があります。これで、爆弾の搭載でのリスクがかなり表現できます。

 

搭載できる爆装は、爆弾とロケット弾だけです。空対地ミサイルはありません。

 

基本的に、緩降下か水平による爆撃が主たる攻撃になります。

ロケット弾は、当然無誘導なので、キャノンと同じ感じの扱いになります。単に、長射程のキャノンだと思うしかありません。

爆弾は、重量で区分され、6種類あるのですが、かなりあっさりした爆弾の投下判定になります。

もう1つは、クラスター爆弾があるのですが、ルール内では、単なる爆弾になっています。

当然ながら、爆弾は重量に比例して効果はでかくなるので、大型爆弾を搭載しうまく命中させればそれなりに損害を与えることができます。

 

とは言いつつ、爆弾の損害判定もキャノンと同じように簡略化されていて、単に爆弾かロケット弾かクラスター爆弾かの種別でしか判定しません。

 

この爆撃ルールの追加で、遊べる範囲は広がったのですが、スケールがへクス間が200メートルなので、どうしても戦場が狭い欠点を持っています。実際全ての付属のマップをつないでも、28キロにしかならないので、近接のすごい近接支援しかできないことになります。

前作の作品のマップを接続しても、56キロにしかならないため、状況的には、狭い範囲にある攻撃目標を叩くことになります。

 

ただそれでも、空戦と地上攻撃を同時にできるのは、日本で戦術級では、ほぼこれだけです。


多少評価の分かれそうな機体があります。
1つ目は、MiG23です。この機体は、少し機体が大きく、機関砲の射程が短いことが難点です。
レーダー能力はそこそこ良く、旋回性能も悪くないので、戦闘機として使えなくはないかと。
ただ、兵装は赤外線ミサイルが主力なので、相手がレーダーホーミングミサイルを多数持たなければ戦えるでしょう。


次は、三菱F-1でしょう。一番の問題は、エンジンが非力で赤外線ミサイルしか搭載できないことです。旋回性能はそれほど悪くないので、MiG21あたりなら戦えるでしょう。


プレイでこれらを使うなら、キャンペーンみたいな場合でしょう。

このゲームでは、かなり使える戦闘機があります。総合的に考えると、F-4ファントム系列は、曲がらないため非常に難しい機体ではあります。

使えそうな機体をいくつか紹介します。

 

かなり個人的な主観が入りますが、レーダーもありある程度、加速もでき旋回もF-4より多少は良い機体で選択すると、いくつか機体が存在します。

レーダー能力は少し劣るけれど、旋回性能や加速性能もかなり良い扱いやすい機体なのが、ミラージュIIIEです。中東戦争でかなりの優秀な性能を発揮して有名な戦闘機になったのですが、実際はMiG21のほうが強いのではないかともいわれる機体です。現実的には、レーダーがそこそこでもミサイルは完全にミラージュが良いのを搭載できるので、勝つ可能性が高そうです。

 

ミラージュ3は、1950年代の機体で、これ以降の機体はどれもパワーがあり、旋回も加速もそれなりに良くなっています。特に、1970年代以降は、両極端な戦闘機が多く、F-15に代表されるように大型で大きなエンジンを付けた戦闘機と、F/A-18のように小型なんだけど、空力を洗練させて旋回や加速を優位にした戦闘機が登場しています。フランス系のミラージュは、ほとんどが小型で軽量な快速戦闘機が多いです。

 

イギリスの戦闘機であるトーネードADVは、少し中途半端な性能で加速も旋回性能もよいのですが、高度が高くなるとかなり旋回性能が落ちるので、これを把握しないと難しい機体です。ただ、ミサイルは多く搭載できるので、強い機体ではあります。

 

意外と評価がわかれそうなのは、サーブのJA35とJA37です。JA35は、エンジンパワーが多少劣るけれど、旋回も悪くないし小さい戦闘機なので、使えそうに見えるのですが、やはり上昇力がかなりMiG21などより劣るので、MiG21がかなり高い高度にいると追いつくまで時間がかかるので不利益を被る可能性が大きいです。

JA37は、かなり上昇力が改善され、使いやすい機体になっています。高い高度での旋回性能に難があるのですが、ミサイルが多めに搭載でき、キャノンも破壊力優秀なので、少し大きめの機体では使いやすいでしょう。