AF/AE追従最高18コマ/秒の高速連写を誇るオリンパス OM-D E-M1 MarkII 

カードスロットはSD対応のスロットを2つ備えています。

うち1つはUHS-II対応、もう一つはUHS-I対応です。

今回は高速連写性能を生かすため、UHS-IIのスロットで、サンディスクの最新SDカードラインナップを使用し、連写のテストを行ってみたいと思います。

 

■今回使用するSDカード

 

今回使用するSDカードは次の4種類です。


・サンディスク エクストリーム プロ SDHC UHS-IIカード 32GB
・サンディスク エクストリームSDHC UHS-Iカード 32GB
・サンディスク ウルトラ プラス SDHCカード 32GB
・サンディスク SDHCカード 32GB

 

 32GB SDHCカード

スピードクラス

読取り

書込み

エクストリーム プロ UHS-II

CLASS10, U3

最大300MB/秒

最大260MB/秒

エクストリーム

CLASS10, U3, V30

最大90MB/秒

最大40MB/秒

ウルトラ プラス

CLASS10, U1

最大80MB/秒

-

スタンダード

CLASS4

-

-

やはり、注目はUHS-IIに対応したエクストリーム プロUHS-IIカードのパフォーマンスがどの程度発揮されるかですね。

 

■連写とカメラ内バッファ
カメラの記憶装置には、メモリーカードの他に、一時的にデータを保存するバッファが搭載されています。 バッファの容量内の連写であれば、枚数に違いはありません。 しかし、バッファを使い切った後の連写速度にはカードの性能による違いが出ます。
また、撮影が終わり、バッファのデータをメモリーカードに書き込む時間も、カードによってかなり差が出ることが予想されます。
 
■カードスロットの規格・リードライト性能
カメラのカードスロットには、SD、CF、XQDといった形状の違いのほか、UDMAやUHS-Ⅰ、UHS-Ⅱといった、速度の異なる幾つかの転送方式があります。
事前にカメラの取扱説明書などで、要求されるメモリーカードの種類や仕様をきちんと確認し、カメラの性能を引き出せるメモリーカードを購入することが重要です。

 

■テスト条件
カメラ:OLYMPUS E-M1 MarkII
レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
シャッター速度:1/250
絞り:F2.8(開放)
ISO:800
連写モード:連続H
記録モード:LF(JPEG)+RAW 

1.リモートレリーズを使用し10秒間シャッターを押し続け、撮影できる枚数を計測。
2.10秒経過後、カメラ内バッファが開放されるまでの時間を計測
 
E-M1 MarkIIのSDカードスロット1は、UHS-II対応となっているため、エクストリーム プロの性能が十分に発揮できるはずです。

 

では、さっそく映像をご覧下さい。

 

 

■測定結果
結果は以下のようになりました。

 

 

10秒撮影枚数

バッファクリア時間

エクストリーム プロ UHS-II

68

25秒06

エクストリーム

61枚

42秒57

ウルトラ プラス

57枚

1分05秒76

スタンダード

53枚

4分23秒92

 

大容量のバッファを搭載したE-M1 MarkIIですが、10秒間での撮影枚数は、SDカード間で最大約30%の差が出ました。 

 

最高18枚/秒という高速連写のため、テスト時の設定では4秒弱でバッファを使い切ってしまい、どのカードもその後は速度低下を起こしています。 

それでもエクストリーム プロ UHS-IIカードでは68枚とスタンダードと比べ、15枚多く撮影ができました。

 

また、注目はバッファクリア時間で、撮影枚数の差はありますが、 エクストリーム プロ UHS-IIカード は25秒06、エクストリームは42秒57と約1.7倍、スタンダードに至っては、バッファクリアに4分23秒92、10倍以上の時間がかかりました。

 

まとめ 
最大18枚/秒という高速連写が可能なE-M1 MarkIIですが、高速連写モードでは4秒弱でバッファを使い切ってしまいます。 もし低速なカードを使っていると、次にフルに連写できるまで4分以上も待たされることになります。 運動会やモータースポーツ、鉄道撮影など次々にやってくるシャッターチャンスをものにするためには、UHS-IIに対応した、エクストリーム プロSDカードが必須ではないでしょうか?

 

 ※測定結果は、撮影モード、ISO感度、フォーカスモード、被写体、そのほかの条件により異なる場合があります。 上記結果を保証するものではありません。