「EOS 5D MarkⅣで、CFカードがおすすめなことは分かった。 だけど、SDカードをすでに持っているんだけど、SDカードによる違いはどのくらいあるの?」 というご意見をいただきました。

 

そこで、今回はSDカードによる違いを検証してみたいと思います。

用意したカードは4種類。

 

サンディスク エクストリーム プロ SDカード
最大読込95MB/s

 

サンディスク エクストリーム SDカード (旧製品)

最大読込45MB/s

 

サンディスク ウルトラ SDカード (旧製品)

最大読込30MB/s

 

サンディスク スタンダード SDカード

 

以上の4種類です。

今回は、最新の製品の他にすでにお持ちの方もいらっしゃると思われる旧製品も検証します。

 

カメラの設定は以下の通りです。

カメラ:キヤノン EOS 5D Mark Ⅳ

レンズ:EF 50mm F1.8 STM

ISO:3200

シャッタースピード:1/250

ドライブモード:連写H

ファイル形式:RAW

フォーカスモード:AF(事前にピント合わせ済み)

 

測定条件は以下の通りです。

リモートレリーズを利用し10秒間シャッターを押し続ける。

1:10秒の間に撮影できた(シャッターが切れた)枚数を計測

2:10秒経過後にカメラのバッファが空になるまでの時間を計測

 

はじめにおことわりしておきますが、サンディスク スタンダード SDカードはかなりバッファクリアに時間がかかります。 動画ではカット無しで実際の時間のままにしてありますので実際に体感していただければと思います。

 

では、動画をご覧下さい。

 

いかがでしたでしょうか?

 

撮影枚数

バッファクリア時間

サンディスク
エクストリーム プロ

33

6秒83

サンディスク
エクストリーム

24

12秒92

サンディスク
ウルトラ

18

43秒73

サンディスク
スタンダード

17

1分59秒07

 

撮影可能枚数は約2倍の差がありました。

それよりも大きな差が出たのはバッファクリア時間です。 
エクストリーム プロの6秒83に比べ、スタンダードは1分59秒07と約17倍もの時間がかかっています。

 

ポートレートの撮影で、実際に試してみたところ、エクストリームプロ、エクストリームは、書込み待ちが発生することなく、スムーズに撮影ができました。 それに対して、ウルトラ、スタンダードは、テンポ良く撮影をしていると、書込み待ちが発生し、シャッターが切れないことが何度かありました。 特にスタンダードの場合、バッファを使い切ると、しばらくシャッターが切れないのでポートレートの撮影に使用するのは厳しいという印象でした。それ以外にも、撮影した画像のプレビューの表示にもかなりの差がありました。
撮影内容にもよりますが、5D MarkⅣでRAW撮影をする場合、サンディスク エクストリーム以上のカードがおすすめです。

 

※測定結果は、撮影モード、ISO感度、フォーカスモード、被写体、そのほかの条件により異なる場合があります。 上記結果を保証するものではありません。