現在のスマートホンは本体や内蔵カメラの性能が向上し、必要とされるメモリー容量も増えています。 気が付くと写真や動画、音楽などで本体メモリーがあっという間にいっぱいになっていることも多いのではないでしょうか?

多くの機種では、microSDカードをデータの保存やバックアップに使用できますが、大容量のデータとなると保存、バックアップするのにかなりの時間がかかることがあります。

高速なmicroSDカードを使用することによって、スマホの快適さは変わるのか? 試してみたいと思います。

 

3種類のmicroSDカードを用意しました

 

用意したカードは、「サンディスク エクストリーム プロ microSDHC」、「サンディスク ウルトラ プラス microSDHC」と、「サンディスク スタンダード microSDHC」の3種類です。

 

 

スピードクラス

読込み

書込み

サンディスク エクストリームプロ

CLASS10 /
UHSスピードクラス3 (U3)

95MB/秒

90MB/秒

サンディスク ウルトラ プラス

CLASS10 /
UHSスピードクラス1 (U1)

48MB/秒

サンディスク スタンダード

CLASS4

 

それぞれ読込み・書込み速度が異なりますが、実際の使用ではどれだけ違いがでるのでしょうか?

 

Android OSを搭載したモデルを用意

 

用意したスマホは、AndroidOS Ver4.2を採用した2013年10月発売のモデルです。 発売後約3年たっています。 同時期に購入された方はそろそろ買換を検討しているのではないでしょうか?

 

バックアップ時間の検証

新しいスマホにデータを移行する際は、microSDカードにバックアップをすれば面倒な手間がなく、データの移行が可能です。 また、スマホが壊れた、間違って削除してしまったなどのトラブルに見舞われた時に、すぐに元の状態に回復させるためにもバックアップは重要です。

 

では、スマホに標準で入っているバックアップソフトを使って、本体メモリーのデータをmicroSDカードにバックアップしてみます。

 

保存先選択画面

 

手順は簡単でバックアップ用のアプリを起動、「microSDカードへ保存」を選択し、バックアップしたいデータを選ぶだけです。

 

バックアップ設定画面

 

データをすべて選択し、バックアップを開始します。

 

バックアップ実行中

 

バックアップデータは画像や動画、アプリケーションのデータなどを含め、9.91GBありました。

ここでは、サンディスク エクストリームプロ、サンディスク ウルトラ プラス、サンディスク スタンダードの3種類でそれぞれ2回バックアップを実行し計測しました。

 

バックアップ結果

 

大きな差がでました。

サンディスク エクストリーム プロとサンディスク ウルトラ プラスでは平均で約2.6倍、サンディスク ウルトラ プラスとサンディスク スタンダードでは約1.7倍という結果です!

 

バックアップにかかった時間は、サンディスク エクストリーム プロは他の2製品と比べて、圧倒的に速かったのです。

今回は約10GBのデータ量でしたが、データ量が増えれば、バックアップ時間の差はもっと広がります。

 

つぎに写真の閲覧や動画再生で違いが出るのか試してみます。

ここでは、一番高速な、サンディスク エクストリーム プロとサンディスク スタンダードの2種類で実験してみたいと思います。

写真データを2000枚(約10GB)保存し、写真編集ソフトで写真の閲覧の快適さを確認します。

 

では、目的の写真を探すために、スクロールして、サムネイルを確認してみます。

 

サンディスク エクストリーム プロ  読み込まれた写真

 

エクストリーム プロでは、ほとんど待たされることなく、スムーズにサムネイルが表示されます。

 

サンディスク スタンダード 読み込みが間に合わなく、写真が表示されていない

 

サンディスク スタンダードでは、画面をスクロールさせると、サムネイルが表示されるまで時間がかかることがあります。

 

 

つづいて動画再生の時に違いが出るのか試してみます。

サンディスク エクストリーム プロとサンディスク スタンダード、そして本体メモリーで確認します。

1.動画一覧からデータを選択し表示されるまで

2.再生ボタンを押して再生が始まるまでを計測してみます。

 

使用した動画はデジタルカメラで撮影した、MP4形式で約30分のフルHD動画(2.4GB)

 

動画を読込み中

 

動画再生結果

 

動画一覧から選択し、再生までを合わせると、サンディスク エクストリーム プロとサンディスク スタンダードで約1.4倍の差がありました。

 

本体メモリーとの比較では、サンディスク スタンダードで1.1倍、エクストリーム プロは1.5倍の差がありました。

 

サンディスク エクストリーム プロ を使用すれば、スマホの操作でストレスを感じることも少なくなるのではないでしょうか。

 

microSDカードの性能は、バックアップといった、大量のデータを一度に扱う場合はもちろん、写真撮影や、動画撮影、閲覧など普段の使用にも大きな影響がありました。

4K動画対応や、ハイレゾ音楽対応など、スマホはどんどん進化しています。 それに伴い、扱うデータのサイズもどんどん大きくなっています。

スマホ購入時に付属している、いわゆる試供品や、数年前に購入した遅いmicroSDカードをお使いの方はスマホの購入と同時にSDカードも最新のものに買い換えてはいかがですか?

その際には信頼性が高く、転送速度も速いサンディスクの製品が、ぜひオススメです。

※お詫びと訂正:当初、エクストリーム プロのバックアップ速度2回目が、11秒00となっていましたが11分00の誤りです訂正してお詫びいたします。