
例えば、猫とか犬といった動物より植物が好きだ。
犬もかつて飼っていて、好きだけど。
海とか、山、大自然の植物はもちろん好きなのだけれど、
今はそういうところに住んでいないので、
家の中や身の回りに、植物にいてほしい。
一人暮らしの場合、顕著なのだけれど、
家の中に植物があるとないとでは雰囲気が全然違う。
その雰囲気は「仲間がいる」と感じる
自分の気持ちや色眼鏡が作っているのかもしれないけれど、
何はともあれ、わたしは植物と一緒に暮したい。
週末の晴れた日、布団の中から
ベランダの植物を眺めるのが至福のひととき。
「いーねえ、すくすく育つんだよぅ、きれいだねえ、かわいいねえ」
と眺めるのは、おばあちゃんが孫を眺める感情に近しいんじゃないか。
思えば、今住んでいる部屋に決めたのは、
隣の家の大きなオリーブの木が、わたしのベランダにかかっていたからだ。
動いたりするわけでもなく、
体温で人を温めたりするわけでもない。
ただ、そこにいるだけの植物が好きだ。
よく「何もしなくても、いるだけで人は素晴らしい」とかいうけれど
そういうことを、「そうかもしれない」と思わせてくれるのは植物。
お日様の光をあびて、自分の場所で、自分を全うする。
誰かを感動させようともしていないけど、その姿は美しい。
普段、「どうしてこんなに植物が素敵なのか」ということを
分析なんかしていないし、するだけ野暮で、
このままぐるぐる考えると大切なことから離れてしまいそうなので、
ここらへんでやめておく。
私にとって、植物は大切。

