漫画家のみなもと太郎さんが亡くなった。

 

一番古いところでは、「ホモホモ7」(今ではこの名はNGか)。

 

個人的に好きなのは、1970年代の月刊漫画誌「マンガ少年」(考えてみれば凄い名だ)に載っていた漫画評論「お楽しみはこれもなのじゃ」である。

 

和田誠の映画評論「お楽しみはこれからだ」のパロディで、マンガの評論を一枚ページで毎月何ページか載せていたのである。

まだまともな漫画評論のない1970年代後半にこの先品は、マンガ好きにとって、かなり重要な滋養になったのである。

 

全く個人的な話。

 

もう20年近くも前か。

とある知り合いの落語家さんの独演会を聴きに行ったら、打ち上げをするとのこと。

一緒についていったら、みなもと太郎さんがいた。

場所は、新宿の裏の方の酒場「どん底」である。

 

ひたすらお話を聞くばかりで、至福の時間を送った気がしたのである。

74歳。

今だったら、まだまだこれから新しい作品が期待される年代だった。

大変に残念である。

 

みなもと太郎さんのご冥福を心よりお祈りします。