東京新聞朝刊の記事を読んでいたら、興味深い話が書いてあった。
今回のサウジアラビア国王の訪日に関して、1980年生まれのムハンマド副皇太子が尽力していたのだそうだ。
この副皇太子は、日本のアニメや漫画の愛好家で、新婚旅行も日本に来たとのこと。
この記事を読んで、第二次大戦中の日本のことを思い出してしまった。
開戦直後に、陥落したシンガポールから持ってきた映画「風と共に去りぬ」や「ファンタジア」を日本の映画人に見せた時のこと。
その映画のあまりの素晴らしさに皆、押し黙っていたのだそうだ(すいません。記憶が曖昧)。
そして、心の中では「これは戦争負けたわ。」と思ったらしい。
映画は総合芸術であり、その芸術を生み出すには、土台となる文化を維持する国力がないと生み出せない。
こんな映画を作り出せるアメリカは何という国力を持っているのか。
その国と戦争をするなんて、何んと無謀なことをしたのか。
たぶん、こんなことを思ったのだろう。
そう、文化の力は、素晴らしい。
他人を感動させもするし、その背後の国の力も表せるのである。
この話を読んで以来、日本でも文化の力で、他の国の人に感銘を与えられれば、そして、日本という国を好きになってもらえればと感じていたのである。
そして、この副皇太子の記事である。
この人は、子どもの頃から日本のアニメを見て、その登場人物たちを友達のように感じていたのではなかろうか。
ポケモンセンターに来て、本当に少年少女のように目を輝かせる世界中の青年男女たちをみることがある。
この副皇太子を含めた世界中の日本アニメの視聴者たちは、日本に対して親しみを持ってくれていると思う。
誰かが言っていたなぁ。
アニメや漫画は、安全保障にもなる。
確かにその通りである。
そう、機関銃やミサイル等の武力で、国際貢献するよりも、子どもたちに夢を与えることで、国際貢献する方が、やっぱりいいように思えるのである。
この副皇太子には、日本のアニメ制作会社からお気に入りの作品の限定グッズをお土産にお渡ししてもいいのではなかろうか。