今朝の新聞を読んだら、驚いた。
漫画家の谷口ジローさんが亡くなっていたのだ。
筆者は大学時代に日本文学専攻と言って文学の話をズラズラ書いてはいる。
しかし、実は本格的に日本文学に興味を持ったのは、谷口ジローと関川夏央のマンガ「「坊ちゃん」の時代」から。
あのマンガの登場人物のどこまでが実在した方で、どこからがフィクションかを調べるところから再始動したのである。
ああ、あのコンビもここで終焉。
このコンビによるマンガ「事件屋稼業」の深町丈太郎や五島田正春らとも、お別れである。
かの「孤独のグルメ」の井の頭五郎とも、新作では会えないのである。
しかし、もう69歳になっていたんだ。
青年期に影響を受けていた作家が亡くなった際、「若くして」という解説がなくなってしまった。
もうそれだけの年月を経験したのである。
一番のショックは、関川夏央や久住正之なのではなかろうか。
谷口ジロー先生のご冥福を心からお祈りいたします。