消えた巨大施設、次は国立霞ヶ丘陸上競技場である。


【機能】

新宿区にあった競技場。

 

【所在地】

新宿区霞ヶ丘町。

 

【設立年】
1958年(昭和33年)。

 

【廃止年】

2014年(平成26年)。

 

【現況】

空き地。

 

【コメント】

実は、この「消えた施設」の項は、この競技場について書きたくて書き綴っていたのである。

 

この施設は、1958年のアジア大会実施のために作られた競技場であることを今まで知らなかったのである。

てっきり東京オリンピックのために作っていたのかとばかり思っていたのだが、浅学菲才であった。

 

この競技場でのさまざまな記憶は、すべての人々のもの。

オリンピックで協議をしたり、それをテレビで見ていたり、あるいは、スポーツ競技でこの地で試合をしたりした人たちも、それぞれの記憶をもっているはずである。

科学特捜隊だって、バニラとアボラスの戦いに難渋した場所だったのである。

 

そんな記憶の深い場所でも、この国を治める人たちは簡単にぶっ壊してしまったのである。

次のオリンピックのスタジアムを建てるために、きれいさっぱり拭い去ってしまったのである。

 

全く嘆かわしいったら、ありゃしないのである。
 

鉄筋構造物をつくる場合、作る人たちは100年以上使えるように設計し建築しているのだそうだ。

100年と言ったら、人の一生を考えると、「永遠」と同義語である。

それなのに、「新耐震基準」とか「耐用年数経過」とか言って、ジャンジャンぶっ壊し続けるのは、大手建設会社等の陰謀ではないかと邪推しているのである。

 

現在、この地は、新しいスタジアムを作るため、突貫工事をしているらしい。

 

もう、「鼻白む」という言葉でしか今の気持ちは表現できないのである。

 

まあ、未来に向かって、新しい記憶が刻まれていくと考えて、心を落ち着かせるしかないのである。

 

さて、この項、ひとまず終了。

来年からは、また別の項を考えて記述していくのである。