ええっ! 突然の訃報である。

以前から肺がんに罹っていた話は聞いていたが、こんなに早くに亡くなるとは思ってもみなかった。

うーん、思い出は山のよう。

以下羅列。

・飛葉ちゃんは月一回少年院から脱走してどこへ行っていたのでしょう。

・「新撰組」の続きは、永久に読めなくなってしまいました。

・「ジャパッシュ」は、完結していましたね。

・「ワイルド7」の後半は、見事に陰謀論でした。

・「肉鉄グループ」の話を読んで、西武鉄道の沿線に行くのが怖くなりました。

・能登にある青野原工業の私設刑務所「緑の墓」に置いてあるヴェスペ、プーマ、SdKfz251等のドイツ軍用車両群はどこへ行ったのでしょう(御殿場のカマドさん(仮名)が引き取ったか)。

・「ワイルド7」新メンバーのテルの最期はどうなったのでしょう(Jリーグのコーチか)。

・遠井弁護士のおかげで、悪役の嫌らしさと執念深さを教わりました(大ファンです)。

・「突撃ラーメン」のおかげで、中華街のスープがおっかなくて飲めなくなりました。

・初めて横浜の町に行った時「なんだ。ワイルド7の風景じゃないか」と思った人は手を挙げましょう。

・飛葉ちゃんのお兄さんは、その後、お寺でどこまで出世したでしょうか。

・ヨーロッパ戦線の日系人部隊の話、アフリカの外人部隊の話、香港の中国人の話、いろいろな話が出てきました。

・芸能プロダクションMCプロは、どこでキューベルワーゲンと機関銃を仕入れたのか(やはりチェコあたりか)。

・絶対に「ダーティハリー2」の脚本家は、当時の少年キングを読んでいたに違いない。

・「夜明けのマッキー」のラストの後は、どうなったのでしょう。

・「秘密探偵JA」、まだ全部読んでいません(今後の楽しみです)。

・野生の七人、バイク騎士、コンクリートゲリラ、ネーミングのセンスは、絶品。

・八百、ヘボピー、両国、チャーシュー、世界、オヤブン、どうすれば、こんな素敵な綽名・コードネームを思いつくのでしょうか。

・「八百、ふの字だ」ってカッコ良過ぎです。

・そう言えば、ワイルド7はどこの所属なんだろうか。警察庁か警視庁か神奈川県警か。
どこでも相当扱いづらいチームに違いない。

(上記の羅列は分かる人だけ分かって下さい。読み飛ばして頂いても問題ありません。)

いかんいかん。
望月先生の話になると、後から後から思い出が飛び出してくる。

当時、小学生だった少年にこれほどまでの記憶を植え付けたのだから、少年キングから影響を受けた青少年は、日本全国どこにでもいたはずである。

タツノコプロダクション系の漫画家さんは、どちらかと言えば「大衆文学」的な印象を受ける。
凝り症のマニア受けしないところが、大衆文学的なのである(なのでここでは筆者はファンなのである)。

その旗手として最後の最後まで現役だった望月三起也は、やはり偉大だったのである。

今頃、ワイルド7のメンバーやその他望月世界のすべての登場人物たちが、その死を悼み、敬礼または哀悼の意を表しているはずである。

最後に一言。
「逮捕じゃない。退治だ。」

望月三起也先生のご冥福を心からお祈り致します。