テレビを見ていたら、あらら、目玉おやじの奥さんが生命保険会社のコマーシャルに出ていた。

「この子が生まれた頃、夫はタバコをやめてくれたんです。」
と、茶わん風呂に入る目玉おやじのそばにいる和服で割烹着姿の目玉おやじの奥さん。

あらら、「史実」では、妊娠中の幽霊族の女性が亡くなって、土葬で埋葬されたのち、墓の中で生まれたのが、「墓場鬼太郎」のはず。

もう亡くなってしまったはずの、あの幽霊族の最後の生き残りの奥さんである。

それが、その、あの、あんなきれいな奥様として、家庭の主婦として、テレビのコマーシャルに出ていいのであろうか。

ああ、あの頭の中にある「鬼太郎」の世界観がガラガラと崩れていく。

うーん、どうしよう。
永年水木しげるファンとしては、このようなパラレルワールドな話を突きつけられると、どうも頭が混乱してしまう。

水木プロダクションも、OK出したんだよね。

そうか。
歴史の流れとともに、過去はこのように改竄されていくのだろう。

こうなったら、言いたいことを全部書いてやる。

「イヒヒヒヒ、お茶でもいかが。」
「おかしいな。もうあの患者、すでに死んでいるはずなのに。」

「鬼太郎、時代は変わったぜ。」

「おいっ、庶民。」

「おまえは27人を殺すことはできるが生み出すことはできまい。」

「慰霊塔。」

「勲八等あげるからいじめてきて。」

すいません。
このネタが分かる方だけ、分かって下さい。