今日のNHKのニュースを見ていたら、死者が一万人を越えたと伝えていた。
警察が発表した行方不明者数は、一万七千人。
その他二万五千人が安否不明とのことだそうだ。
合計すると、五万人を越えてしまう。
その数字には、慄然とする。
岩手、宮城、福島の人口の合計が約六百万人。
単純に考えて、百二十人に一人が亡くなったことになる。
過去に自然災害でヨーロッパやアメリカで、これほどの死者が出たことがあっただろうか。
戦災と比べても、東京大空襲の死者十万人の半分である。
これほどたくさんの数字は、単なる数値の羅列ではない。
全部、一人一人の人間の命である。
二週間前まで普通に暮らしてきた「私たち」なのだ。
そう思うと、つらくてならない。
そして、被害にあわれた方たちは、もっと多いはずだ。
いったいどんなことがこの先発生するか、想像もつかない。
どちらにしても、今までとは生活が一変することは間違いなさそうだ。