時間がなくてスカステの千秋楽映像は視ていないのですが、大感動の舞台だったとのこと。
ですが、感極まったのぞ様(望海風斗)の涙に、全く違和感はありません。小生の接した2回の観劇でも、雪組生皆、全霊で演じられていたし、ずっと追いかけていた公演地毎のツイートでも、それは常に感じられました。第一には「やりきった」という喜びが溢れたのでしょう。
素晴らしい技術と精一杯のお稽古の上にそれ(全力投球)があるんですから、あれだけの感動を与えてもらえる舞台であったことは、当然のことかもしれません。
それにしても、
千秋楽からたった2日おいての次のお稽古の集合日とは、苛酷に過ぎます。
特にトップコンビには、休んで食べて、ちょっとふっくらして出て来れるくらいの時間をあげてほしい。修行僧のように研ぎ澄まされた二人は、確かに美しいけれど、タカスペから本公演の長丁場、健康に、そして楽しまれて舞台に望むことができるのか心配です(この頃いつもそんな心配をしています)。
こんな風に、どうみても無茶な設定がなされ、それでも生徒さん達がそれを当然と取り組まれるのは、学校形式をとる宝塚歌劇団のひとつの文化でしょう(これに対する現代っ子の当然の感覚が、例の元生徒さんの動画でしょう)。しかも下級生はお小遣い程度の薄給です。
でもまあ昔はもっと公演間隔も開いていたし、スケジュールにおいてはこんなに過密ではなかったと思われます。そこは「学校」らしいところもあったのかもしれませんね。
けれど今は、阪急電鉄グループのエンターテイメント部門の収益の柱として、業績を堂々とうたっている部門です。それを支えるキャストの、こんなブラックな状況は、ある程度は改善されないとおかしいでしょう。「文化」であることに甘えて、生徒さんが言うことをきくのをいいことに、収益第一に現状を続けるのは、経営陣にとっては恥ずかしいほどのレベルではないかと思うのですが…。
彼女らは不満などもらさないと思われるだけに、経営陣の自覚を促したい気持ちです。
さて、
今日は早く帰って千秋楽が視れるかな?
楽しく、でも少し切ない気持ちで、テレビの前に座ることになると思います。