北村宏騎手【ダイワ】主戦降板の舞台裏 | 帰ってきた元・情報会社幹部のカネになる独り言

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私は競馬関係者の話を聞ける立場の人間だが、つくづく馬主(うまぬし)ほど傍若無人な振る舞いが多い人種は見たことがない。





ご承知のように馬主は競馬界の勢力図ピラミッドで頂点に立つ存在である。誰もが一般社会で成功を収めた方々だ。そのせいか本来は対等のビジネスパートナーであるべき調教師や厩舎スタッフを、会社の部下と同じく命令口調で指示を出すことも珍しくない。





それにしても今回、ダイワの大城敬三オーナーが厩舎関係者に


「しばらく(北村)ヒロシを乗せるな!」


と一斉通達を出した理由が、何とも理不尽この上ない。





北村宏騎手は大城敬三オーナーがとくに可愛がっているジョッキーだ。過去にはダイワテキサス、ダイワルージュ、ダイワワイルドボアなどに騎乗して重賞を勝っている。関係者の誰もが認めるダイワの主戦ジョッキーと表現しても過言ではあるまい。


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そんな蜜月関係に突然ヒビが入ったのが先週の新潟競馬で、北村宏騎手がダイワの人気馬を飛ばしたからだと言うから呆れてしまう。


2012.08.11 新潟1R 2歳未勝利(芝1800M) ④ダイワブレーブ 7着(2人気)



上記のYouTubeは乗り替わりの原因になったと思われる8/11(土)新潟1Rのレース映像だが、北村宏騎手が騎乗した④ダイワブレーブはスタート直後に掛かり、懸命に手綱を抑える姿が確認できる。何とか道中で馬は落ち着いたものの、先行集団から徐々に位置取りを下げて中団を追走する形だ。そして直線を迎えたが前が壁になり、仕方なく外に持ち出すも伸びを欠き7着に敗れた。





この騎乗を大城オーナーは「(北村)ヒロシのヘグリ」と断罪したのだが、読者諸兄はどう思われるだろう。北村宏騎手はほかにも8/12(日)新潟12Rでダイワベスパー(2人気)に騎乗。こちらは直線1000M戦で先行するも粘れず5着に敗れた。2頭の敗戦に大城オーナーは冒頭で紹介した一斉通達を厩舎関係者に徹底させると同時に、北村宏騎手が今週騎乗することになっていた8/18(土)新潟3Rダイワプライム(3人気7着)は、内田博騎手に乗り替わりになってしまった。





過去にも大城オーナーは同様の理由で、一時的に北村宏騎手を干したことがある。しかし、今回は未勝利戦に加えて確勝級とは言い難い馬に騎乗しての主戦降板だ。納得がいかない北村宏騎手は親しい関係者に


「もうダイワの馬に乗りたくない・・・・・・」


と本音を漏らしたらしいのだ。





改めて説明するまでもなく、上記の北村宏騎手の発言はオフレコ(非公式)である。この話が大城オーナーの耳に入ったら北村宏騎手の意志に関わらず、二度とダイワの馬に乗れまい。





参考までに大城オーナーはトレセン関係者に評判がすこぶる悪い。馬主自身が出走レースやジョッキーを決めるだけならまだしも、本人のスケジュールで予定をコロコロ変えるからだ。ダイワファルコンが出走した七夕賞当日には土曜に出走を予定していた馬を、レース当週になって日曜に使うよう指示を出した。結果は直前の予定変更が調整に影響し、6頭全て馬券圏外に敗れている。





今回のダイワ主戦降板もある調教師は「あの馬主さんは毎度のことじゃないか。ほとぼりが冷めたら乗せてもらえるよう頼んでやる。腐るなよ」と、北村宏騎手をなぐさめていたと聞く。このご時世、調教師も大物馬主の意向は無視できない。心ある厩舎関係者であっても、理不尽な命令に従わなければならないのである。