昔々の大昔、レッスンでインヴェンションをやった時は難易度の低いものから拾っていく形で進んでいった。当然シンフォニアも、同じように弾きやすいものから手をつけていくのが王道のやり方だと思っていたのだが、今回2曲目に取りかかろうとして困ってしまった。独習の現在、自分ではどうにも難易度の判断がつかないのだ。

 

調べてみたところ、標準的な練習順というのも諸説あるようで、先生の考え方によって違ってきたり、また、同じ先生でも個別の生徒に合わせて多少変えたりすることもあるらしい。それでも「最初は1番から」というのはおおむね共通しているようなので、とりあえず1曲目は1番を弾いた。でも、2曲目として何を選ぶのが妥当なのかがわからない。

 

誰かシンフォニア全曲やった人に訊けたらいいんだけど、身近な知り合いの中にはいないし…あ。そんなことない。いるじゃん。うちに一人いたわ。今じゃ鍵盤には触りもしないからすっかり忘れてたけど、確か夫はこれまた大昔にシンフォニアをやってるはずだ。

 

そこで「シンフォニアのレッスン順って覚えてる?」と尋ねると、戻ってきたのは「 頭から番号順」というまったく参考にならない返事。うちの夫、芸大作曲科を志望して作曲と理論とピアノを習っていた時期がある(結局中学生まででやめたそうだが)。かなり遅めのスタート(10歳ぐらいから)だったこともあり、本気で受験を目指すなら「ちんたらやっている暇はない!」という事情からなのだろうか、結構なスパルタ教育だったという(本人談)。ピアノのほうは始めて1年やそこらでソナチネアルバムに入り(驚)、ソナチネを2曲ほど弾いたと思ったら次はもういきなりインヴェンションとシンフォニア(怖)で、両方とも容赦なく1番から順番にやらされた(白目)のだそうだ。

 

標準的な練習順が知りたかったのに、まさかの特殊事例(苦笑)。なんかもう、考えるのが面倒くさくなった。そもそも私が今年になってシンフォニアデビューしたのは、ようやく弾けそうな段階まで来て…というのではない。長年にわたってだらだらと着手を引き延ばしていただけで、本来ならとっくに、少なめに見積もっても10年は前に終了していなければならなかったはずのもの。そう、曲ごとの難易度がどうであれ、どれをやっても弾けなきゃおかしい、のだ。

 

…というわけで、番号順で進んでいくことにした。はい、決定。次は2番ね。