港南台シネサロンにて鑑賞。
びっくりするくらい、自分にとって弩真ン中な3作が集結した・・!!ありがとうありがとう。
『ジョン・クランコ バレエの革命児』は、舞台の光と狂気という点で(さらに、舞台を映画として創り変えるという点でも)『国宝』と繋がるし、戦争と文化という点で『プラハの春』に通じる。
ジョン・クランコ映画化・・?!と楽しみにしていた映画。
私の母がシュツットガルトのバレエ学校に居た際、バレエ団のクランコを実際に観ていた。母はロシア→パリ→モンテカルロ→ドイツというルートで。ボンのバレエ団へ入団前、休暇中にシュツットガルトでレッスンを受けていた。まだヨーロッパ全体でも日本人のダンサーが3~4人くらいしかいなかったらしい。母曰く、クランコは「近寄りがたかった」という。映画にも出てくる愛犬と、劇場前の公園を毎朝散歩していて、その姿そのものが映画のようだったと。
劇場と公園が、冒頭を含め何度も印象的に現れる。日々過ごした場所で、こうして観られたのは嬉しかったという母。
稽古場の撮影も含め、バレエ団の全面協力があって実現したこと。。
クランコの、バレエにかける情熱と強さ。反面、歪で脆い人間性。その影を以て光を灯すような。。目にするもの耳にするものに、バレエが「見える」。 折々挿入される 着想とも幻想ともいえないクランコ視点の情景は、ラストシーンにおけるマルシア・ハイデの舞へと、あたかも自然に帰結していく。
早逝の伝説、バレエ界に名を刻む偉人であり、彼の作品は今も舞台に生き続ける。ただ、振付だけでなく、彼がダンサーたちに掛ける言葉がすごい。鼓舞もするし傷つけもする。人を動かす。
「バレエとはステップをすることではない。まず、自分自身に忠実であれ。そのうえで、舞台上の出来事に関心を持て」
彼の代表作として『ロミオとジュリエット』や『オネーギン』が劇中舞台として登場。丹念に選定された場面とカメラワーク、そして現役のシュツットガルトバレエ団の踊り。断片的なシーンでありながら、彼の振付・演出がいかなるものだったかが伝わって息を呑む。また、それが彼自身の人生を描写するものとしても機能していて、エンドロールまで本当に見事だった。
CCJJournal 2026.03.13
『ジョン・クランコ バレエの革命児』 「創作」という名の救済と苦悩













