正月気分もすでに抜け、現実生活に戻って、日々の生活に苦労している方も多い事でしょう。

 古来日本では、お正月の期間を「松の内」と言いました。

 現代ではその意味も曖昧になってきています。

 今回は「松の内」の本来の意味と、やってはいけないことなどをまとめて学んでおきましょう。

 松の内とは、お正月にやってくる年神様の依り代である松を飾っておく期間のことを指します。

 お正月とは先祖である年神様をお迎えして、一年の安寧と無病息災を願い、お祝いする日本古来の行事です。

 先祖である年神様は家々に飾ってある松の枝(門松やしめ縄)を頼りに帰ってきます。

 そしてその松は、そのままお正月の間の年神様の依り代にもなります。

 松の内とは、年神様が滞在している期間を意味します。

 お正月休みとイコールではありません。

 松の内の期間は年神様が滞在している期間、お正月の初めから終わりまでです。

 松の内は地域によっても異なりますが、関東では1月1日から7日までが一般的です。 1月15日までという地域もあります。

 2026年に関わらず、松の内は毎年1月7日までか、地域によっては15日までです。

 松の内は曜日に左右されることもありません。

 松の内の間は年神様が滞在している期間です。

 新年の始まりを年神様と共に過ごしているという気持ちで、家の中を清潔に保ち、年神様に失礼のないように過ごしましょう。

 松の内の最終日に当たる1月7日は七草粥の日でもあります。

 食べ過ぎて疲れた胃腸を休め、翌日から始まる日常生活に備えるように過ごしましょう。

「松の内が明ける」の意味は?

 松の内が明けると、年神様は帰っていきます。

 「松の内が明ける」という言葉は、お正月が終わり、新年の生活に戻ることを意味しています。

松の内が明けたらやること

 松の内が明けると年神様はお帰りになります。お正月はおしまいです。

 年神様の依り代であった門松やしめ縄などのお正月飾りを片付けます。

 これも地域によって日付に違いがあるので、周囲の人や家族に確認してみるとよいでしょう。

 しめ縄やお正月飾りは、1月8日(地方によっては16日)の朝に下ろして片付けるようにしましょう。

 下ろしたお正月飾りは、各地域で定められた時期に近所の神社に持って行き処分します。

 1月15日の小正月に神社で行われる「どんど焼き」「お炊き上げ」で正月飾りを集めて焼きます。

 地域によっては「どんど焼き」や「お炊き上げ」を行っている神社がないこともありますので、そのような場合は自宅で処分します。

 これは神社の神主さんから聞いた方法ですが、自宅で処分する場合は、塩を振って清めてから白い紙に包んで捨てると良いそうです。(燃えるゴミとして捨てます。)

 処分の際も粗末に扱わないようにしましょう。

 自宅で燃やすと、消防署に通報されて騒動になるので気お付けてください。

 松の内と鏡開きの関係

 鏡開きは、松の内が明けた1月11日に行います。

 なぜ松の内が明けてすぐの1月8日ではないのかについては判然としませんが、1が3つ並ぶことから験を担いだとも言われています。

 松の内が1月15日という地方では、鏡開きを1月15日や20日に行います。

 鏡開きとは、松の内の間、鏡餅に宿っていた年神様を見送り、さらに依り代だった鏡餅を開いて食べることで、年神様の恩恵を体内に取り込む儀式です。

 鏡開きは松の内に年神様が残していってくれた幸せと力を授かる、大切なイベントです。

 江戸時代のお年玉は、鏡開きで開いた鏡餅を家族に配り、年神様のご利益(年神様の魂)をいただく神聖なものでした。

 神様の゜なので、お年魂(お年玉)となるのです。

 現代ではお年玉の中身の金額で、一喜一憂する子供が多いのには、ガッカリです。

 

 皆さんは1月7日に「七草がゆ」を食べましたか。

 現代人には「七草がゆ」の中身もしらない方が多いので、再確認しておきましょう。

七草粥(ななくさがゆ)は、1月7日の人日の節句に食べる行事食として知られ、正月で疲れた胃を休める意味や、一年の無病息災を願う由来があります。
 
七草粥(七草がゆ)の材料・草の種類|野菜の特徴・栄養・食材の選び方
 春の七草せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろを刻んで作る素朴なおかゆ「七草粥」は、家庭によって作り方や味付けもさまざまです。

 

七草それぞれの特徴を整理して紹介します。
 

 ●せり……香りが良く、食欲を増進させる働き
 ●なずな(ぺんぺん草)……利尿作用・むくみの改善に用いられた草
 ●ごぎょう……咳をやわらげ、のどを整えると伝えられる草
 ●はこべら……ビタミンが豊富で、胃腸の調子を整える働き
 ●ほとけのざ……タンパク質が含まれ、滋養に役立つと考えられた草
 ●すずな(かぶ)……消化を助け、胃を温める根菜
 ●すずしろ(大根)……消化酵素が豊富で、食べ過ぎの後に最適

 このように七草粥に使われる“春の七草”には、それぞれに昔から伝わる効能があります。

 スーパーで売っている七草セットを購入する場合でも自宅で揃える場合でも、「どの草がどんな働きをするのか」を知っておくと、七草粥の意味がぐっと深まりますよね。

日本古来からの風習・伝統は後世に伝えてゆかなければならない、日本文化ではないでしょうか。