つづき

阿弥陀如来と釈迦の関係

 お釈迦様は、地球上ではただ一人の仏様です。
 これを釈迦の前に仏なし、釈迦の後に仏なしといわれます。
 その仏教を説かれたお釈迦様阿弥陀如来の関係について、『御文章』という仏教の書に次のように仰っています。

阿弥陀如来と申すは、三世十方の諸仏の本師本仏(ほんしほんぶつ)なり

『御文章(御文章2帖目8通)』蓮如上人

 大宇宙には地球のような星が数え切れないほどあることが天文学では知られています。

 釈迦はそのことを2600年前に、大宇宙には、数え切れないほどの仏がましますと説いています。

 その大宇宙にまします仏方を三世十方の諸仏とか十方諸仏と言われているのです。

 如来の中でも、大日如来とか、薬師如来といった仏様がよく知られていますが、それらの仏も、みな十方諸仏のお一人です。

阿弥陀如来が「本師本仏」といわれる意味

 次に「本師本仏」とは、何のことでしょう。
 本師も本仏も先生という意味ですから、阿弥陀如来は、この大宇宙の仏方の先生だということです。

 これはお釈迦様が説かれていることを、親鸞聖人が明らかにされ、蓮如上人もそのまま「本師本仏なり」と、ここで言われているのです。
 阿弥陀如来が十方諸仏の先生ということは、大宇宙の仏方はみな阿弥陀仏のお弟子ということでもあります。

 諸神の上が菩薩、菩薩の上が諸仏。これらはみな阿弥陀如来のお弟子です。

 仏教といっても浄土真宗といっても、阿弥陀如来の本願(あみだにょらいのほんがん)以外にはありません。

 ですから阿弥陀如来の本願一つ分かれば、仏教の全てが分かったといえますし、一切経を読破したことにもなると、親鸞聖人は仰せなのです。

 このように弟子であるお釈迦様が、先生である阿弥陀如来のなされたお約束(本願)一つ、生涯教えてゆかれたのが、仏教であります。
お釈迦様が、阿弥陀如来の本願一つを明らかになされたように、親鸞聖人の90年の生涯も、阿弥陀如来の本願以外には教えられたことはありませんでした。

では、阿弥陀如来は一体、誰と、どのような約束をされているのでしょう。

 

つづく