「未来のシニア」へ伝えるメッセージ

 一般的にシニアは年齢が高い方が、非シニアのほうは若い方が多いとは思います。

 ですので、ここでは、若者に伝えたいことをお話したいと思います。

 

 シニアは集団の中での調整や利害関係のつじつまを合わせる、という役割を担っています。

 私欲が少なく現役を離れた人が、社会の中では古くから必要だったのです。

それが「ヒトだけが老いる」理由です。

 シニアは、利他的、公共的な人々です。若い方には、それとはある意味逆の生き方をしてほしいです。

 若いうちは、利己的に自分のやりたいことをガンガンやってください。

 偉くなろう、大金持ちになろう、大発見をしてやろう。

 そんな野望に向かってがむしゃらに突き進んでいってください。

 それこそが若者の特権であり、社会の活力です。

 若い人は、想像力豊かにいろいろなことを柔軟に作り上げていく。

 そういう人たちが最大のパフォーマンスを発揮するためには、基盤が必要です。

そこで、シニアの出番です。

 シニアとシニアでない方、それぞれがそのときにしかできないことをやっていく。そんな社会が理想的だと思います。

 

 黙っていても、歳はとります。すると、自然と考え方が変わってきます。

 マラソンでも、先頭を走っているときはほかのランナーの姿は見えません。

 しかし、後方集団の中に入ると、周りの人や景色の様子に気付くはずです。

 そうなったときに、シニアとしていろいろなことを考えながら、競争から協調へ、そして協力、公共へと変わっていけたらいいのではないかと思います。

 若いうちにやりたいこと、楽しいことをを思いっきりやっておけば、自然とシニア的な要素が蓄積されていき、今度は人のために何かをすることが楽しいと思えるようになるはずです。

人は共感力に長けた生きものですから。

 

このように私たち人間は、自然界の動物とは違う、「老いる」ということに意味のある生物なのが良く分かりました。

 しかしただ老いるのではなく、知識・経験を後世に繋いで、世の中を競争から協調へ、そして協力、公共へと変える使命を担っていることも忘れてはなりませんね。

  自分が高齢者になっも、人生で得た知識・経験・体験はあなた自身の宝です。

 この多様な社会にとって、必ずだれかの助けになることです。

 退職して、毎日が日曜日になっても、どこかであなたの知識・経験を必要としている人がいることを忘れないでください。

 けして若者から「老害」と言われない老後を私と一緒に学びましょう。

 いくつになっても学びはあります、そして学んでいればボケることはありません。

 そして最後は弥陀の極楽浄土で遭いましょう。

 

最後に小林先生のYouTube動画を紹介して、終わります。

小林武彦先生 有り難うございました。