今日2月11日は日本の「建国記念の日」です。
戦前の「紀元節」に当たる日でした。
しかし戦後になり、GHQの意向もあって祝祭日の見直しがおこなわれます。
1948年7月にGHQにより、廃止されるまでは「紀元節」として国の祭日として、国を挙げてお祝いしていました。
なので1966年(昭和41年)12月9日に祝日法改正法案が公布・施行されるまでは、建国記念日を祝うことが出来ませんでした。
そして紀元2600年には
1940年(昭和15年)には、年初の橿原神宮の初詣ラジオ中継に始まり、紀元節(2月11日、現在の建国記念の日)には全国11万もの神社において大祭が行われ、展覧会、体育大会など様々な記念行事が外地を含む全国各地で催された。
1940年(昭和15年)11月10日、宮城前広場において昭和天皇・香淳皇后出御の下、内閣主催の「紀元二千六百年式典」が盛大に開催された。11月14日まで関連行事が繰り広げられて国民の祝賀ムードは最高潮に達した。また、式典に合わせて「皇紀2600年奉祝曲」が作曲された。
長引く戦争による物資不足を反映して、参加者への接待も簡素化され、また行事終了後に一斉に貼られた大政翼賛会のポスター「祝ひ 終つた さあ働かう!」(現代日本語: 祝い終わった さあ働こう!)の標語の如く、これを境に再び引き締めに転じ、その後戦時下の国民生活はさらに厳しさを増していくことになる。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
国中が祝賀ムードに湧いていたようです。
建国記念の日は「国民の祝日」のひとつで「国民の祝日に関する法律(通称:祝日法)」によって制定されています。
「建国をしのび、国を愛する心を養う」ことが、建国記念の日の趣旨です。
なおよく間違えられるのですが、祝日の名称は建国記念日ではないので注意しましょう。
「建国記念の日」が正式な名称です。
なぜ、建国記念の日が2月11日なのか気になりますよね。
理由は建国記念の日という名前のとおり、2月11日に日本が建国されたからです。
初代天皇である神武天皇(じんむ てんのう)が即位した日をもって、日本の建国とされています。
日本最古の歴史書『日本書紀』では、辛酉年(かのととりのとし)の春正月庚辰朔(1月1日)に、大和国の橿原宮(かしはらのみや:現在の奈良県橿原市 橿原神宮とされる)即位したとあります。
この日はグレゴリオ暦(現行暦)置き換えると、紀元前660年2月11日です。
そのため、2月11日が建国記念の日になりました。
今年は建国2684年になります。
日本は現存する世界最古の国・皇室は世界最長の王朝
日本書紀の記述は古すぎて正確な日付がわからないとして、2月11日を建国の日にすべきではないという話もあります。
「建国記念”の”日」としているのは、その点に配慮しているともいわれます。
逆にいえば、それだけ日本は古い国なんですね。
ちなみに今上陛下は127代天皇です。
実は日本は歴史上一度も王朝交代がおこっていない世界でもっとも古い国で、皇室は世界でもっとも長く続く王朝です。
さきほどのように日本書紀などの記述や日付が正確なのか不明な部分がありまが、正確な日付がわかるところ(継体天皇の時代あたり)からみても1600年以上の歴史があり、世界最古となります。
ギネスブックにも「世界で最も歴史の古い国」という事実が記載されています。
第二位はデンマーク王室の1900年、第三位はイギリス王室の1100年であることを考えると、日本の2600年は突出しています。
お隣の中国は「中国4000年の歴史」などと豪語していますが、実際は1949年建国の75年しか経っていない発展途上国なんです。
日本が世界最古の国であることは、歴史的に重要な事実です。
それなのに学校の授業では、詳細な説明がされなかったのではありませんか?
制定の趣旨も失われつつあります。
今日の建国記念の日を機に、日本の歴史、とくに古代史を振り返って考える日にしてはいかがでしょうか。
日本の国ってすごいんです。