少雪に暖冬、毎年同じようなことを言っているが今年は桁外れだ。
先週は春一番が吹き荒れて土砂降りの雨が降った。もう山の雪も死んでしまったかもしれない。
だが週末は一時的に気温が下がって雨も雪に変わるかも、だが低い山は厳しい、少しでも雪が多くてパウダーが楽しめそうなところはないか?と考えた結果、新潟焼山に白羽の矢が立った。
ルートはもちろん笹倉温泉から。
前回は2018年の3月の火打山だったので6年ぶりの北面台地となる。
そういえばセンセーや名人さんとの初めての山行もここだったし、パクとの出会いもここだった。たまたまだけど思い出深い場所だ。
そんな北面台地に今回は単独で臨む。
以前センセーと名人さんが焼山でバカでかい雪崩を見たと言っていたので厳冬期はちょっとビビリが入るが雪の様子を見ながらダメそうなら引き返そう。
今日はちょっと遅めの5時前にスタート。アマナ平~北面台地の入り口にかけては既に先行者のトレースがあった。さすが人気の山域だ。
こういう場所に来る時はやはり土曜日が良い。日曜日になると前日の入山者でギタギタになってしまう。
土曜日はメジャーな山、日曜日はマイナーな山、という選択肢が自分の中では良いと思っている。
既に先行者あり。スノーシューハイクのトレースもあった
アマナ平から高松山を望む
北面台地に入ると今回の目的地である焼山が正面にそびえ立つ
高松山に日が当たる。見るからに山スキー向けの山だ。未踏なので今度いってみよう。
焼山方面はノートレースだった
来た道を振り返る。どこでも歩けるのがいい
火打山の肩から日が昇った
切り絵みたいな写真が撮れた
ダケカンバには青空が良く似合う
あわよくば板のまま山頂まで行けないかな…と画策していたが徐々に氷化してきたので仕方なくツボ足アイゼンに換装。
Helix用のクトーを忘れてきたのが痛かった。(ポンツーン用のクトーはあったが意味なし…)
単純にアイスバーンなら良かったがモナカとのMIXはなかなかたちが悪い。
久しぶりのツボ足ラッセルで重い板を担ぎながらということもあり体力を削られながらもなんとか登頂することができた。
クトーを忘れたのでツボ足で。スキーのありがたみを感じる。
ハーフパイプは風衝地で顔が痛かった
苦労しながらも山上湖に到着
湖はすっかり雪の下
外輪の肩に板デポして山頂を目指す
焼山登頂!冬季は初めて。
目の前に火打山
富山湾と遠くに能登半島
景色を堪能したら板デポまで戻って滑走開始。
上部は氷化&モナカなのでシュテムターンや横滑りを多用してだましだまし滑る。
基礎スキーの世界観は好きではないが個々の技術要素はこういう時に役に立つ。
北面台地に戻るとさすが「北面」というだけあって素晴らしいパウダーが生き残っていた。
浅いクリーミーパウダーなので斜度が少ない台地でもよく走る。アマナ平では少し漕ぐところもあるが概ね楽に滑って終了。
日本離れしたこの景色は何度来ても飽きることはない。
今日の相棒も滑走メインでHelix。ちょっと重かったけど。
焼山に別れを告げる
モナカ&氷化斜面
北面台地まで戻ってきた。ここからがご褒美タイムだった
薄いパウダーが良く走る
新潟のコブラツリー
素晴らしき北面台地でした!
ルートやコースタイムなど詳細情報はヤマレコへ!