11/3 錫杖岳 雪のアルプスを眺めに | がんちゃんの雪山讃歌

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石川の山スキーヤーがんちゃんが登山、山スキーを中心とした日常生活や山への想いをつづります。
ヤマレコもやってます。(HN:Sanchan33)

11月3日は晴れの特異日。今年もちゃんと晴れてくれた。

休みは1日だけなのであまり遠くにはいけない。どこへ行こう?せっかくの晴れなので景色がいい山で行ったことがない…そんな都合がいい山はあるのか?あった。笠ヶ岳の横にある「錫杖岳」だ。

 

存在は知っていたがイメージ的にはクライミングの山。一般ルートはないが錫杖沢を辿れば普通に登れるようだ。

ならば行くしかない。前日高山帯では再び雪が降ったみたいなので錫杖岳から白いアルプスが眺められそう。

一応バリルートなのでロープ、ハーネス、下降器も担ぐ。ついでに草付や雪があった時のためにチェーンスパイクも。

タダの重りになるかもしれないがそれはそれで体力づくりになるからいい。

 

前日中尾高原の駐車場で車中泊して5時に出発。まだ暗いが1時間もすれば明るくなるはずだ。

 

中尾高原の槍見館脇にあるクリヤ谷登山口から登り始める

 

整備されていないらしいが十分歩きやすかった

 

渡渉点も飛び石で問題なし

 

錫杖岳。すごいな、どうやったらこんな山が出来上がるのか。

 

錫杖沢に降り立つ。ここからバリルートスタート。

 

計算通り沢に降りる前に明るくなった。

あとは沢登りの要領で登っていけばいい。靴は登山靴だが濡れる心配はなさそうだ。(実際は下山時にドボンしたけど)

この先いくつか支流に分かれるのでGPSを確認しながら慎重に登っていった。

 

こうやってみると沢登りだな。

 

あのヘルメットを右に行くとクライミングルートらしい。

 

新雪を纏った奥穂と西穂。

 

御来光!

 

稜線に向かってひたすら沢筋を登っていく

 

水場には困らない。

 

錫杖岳の岩壁と穂高。

 

草付をトラバースして沢を移る

 

コルに到着

 

さて、コルからは稜線歩き。普通なら景色をみながらルンルン…となるがこの山の場合はプチ藪漕ぎアドベンチャーが続く。

標高も2,000mほどなので岩峰まで行かないとあまり眺望もない。

それでもガチのバリルートと違って踏み跡があるだけ相当歩きやすいと思った。

 

際どいところにはちゃんとトラロープも付いている

 

南峰到着。錫杖が置いてあった。

 

記念撮影。

 

ピッケルが埋め込まれている珍しい山頂。

 

当然だが笠ヶ岳が近い。

 

槍ヶ岳、大喰岳、南岳。飛騨沢滑れないか?

 

まるで針山。

 

針山からピッケルピークを振り返る。すごい山容だ。

 

時間も早いので最高点の本峰へいく。

 

目印はなかったけど多分この辺が最高点。自己満足の世界だけど。

 

山頂?はこんな感じ。複数人で休憩するほど広くはない。

 

さあ針山経由、南峰経由で降りるべ。

 

イカした鈴がぶら下がっていた。

 

コルまで来たらあとはガンガン下山する。

 

クライマーが2名取付いていた。怖いなぁ。

 

クリヤ谷登山道に合流。一安心だ。

 

ギリギリ下界の紅葉が見ごろだった。

 

カエデの紅葉は毎年安定して色付くのでありがたい。

 

クリヤ谷渡渉点。夏に沢で来た時はここで水浴びした。

 

黄色とオレンジ。

 

赤いカエデと雪山。

 

なんて贅沢な登山道なんだ。

 

登山口近くが一番キレイという皮肉笑

 

もはや芸術品。

 

登山口到着。

 

山に登らなくてもいい。

 

登らなくていい。いや、やっぱり登る!

 

こんなに条件が揃った休日だったのに山は貸切だった。なぜだ?

午前中には下山してコンビニに寄りつつのんびり帰路についた。

 

ルートやコースタイムなど詳細情報はヤマレコへ!