昨日はパクと槍ヶ岳に行ってきた。
自分にとって槍ヶ岳は12月の恒例行事。最近は無雪期に登ることはほとんどない。
12月ならほとんど人もいないし小屋も閉まっているので静かな槍ヶ岳が味わえるし、何より飛騨沢の広大なゲレンデを滑れる点が大きい。
ただ、12月頭の今の時期にどこまで雪が積もっているのか…それだけが心配だった。
パクとは0時スタートの約束をしているので前日18時前には新穂高入り。
23時半までぐっすり車中泊してしっかり準備をしてからスタート。二人の時はフライングはない。
さあ林道の雪はどうか?最初はしばらくツボ足で歩く覚悟もしてきたが、思ったより雪が降ったようで最初からスキーを使うことができた。
登山者のツボ足トレースがあったが帰りのことを考えてスキー用のトレースを刻んでいく。
ラッセルはそれほどでもないので林道は自分が頑張ることにした。パクには飛騨沢を頑張ってもらわねば。
45分ほどで白出沢出合に到着。
そこから夏道をトレースしながらスキーハイク。うーんやっぱりいつもより雪は少ない。石の露出が多い。
だけどスキーでいけるだけマシ。頑張ろう。
滝谷渡渉点では沢が埋まっていなかったので橋を使って対岸へ。
幅は狭かったがシールで慎重に渡った。
いつものように槍平小屋の冬季小屋で休憩。中に入ると前泊の方が1名出発の準備をしているところだった。
それにしても槍平は寒い!インナーを着込んでテムレスも着けても寒い。(テムレスは自分にとっての地獄装備)
歩いているうちに暖かくなってきたがパクと「あそこで冬にテン泊とかやばいよな・・・」なんて会話するくらい寒かった。
いつもは槍平小屋から先はほぼトレースはないのだが、昨日は単独の登山者さんがひとりでラッセルを頑張ってくれていた。
ワカンとピッケルで重そうな荷物を担いでいる。すごい体力とモチベーション。
ラッセルのお礼をして先頭を代わった。パクが。
ワカンでそこまでラッセルできるなら是非スキーをお勧めします!
二人の時はパクが先頭で自分がセカンドくらいがちょうどいい。
自分が前に出ると登行スピードが遅くなるし自分も疲れるのでパーティーとしての総合力を発揮させようと思ったらパクが先頭がいい。
良い感じで引っ張ってもらってちょうどご来光直後のタイミングで飛騨乗越に到着した。
飛騨沢ではパクに終始先頭でラッセルしてもらった。
染まりつつある笠ヶ岳。
飛騨乗越まであと少し。それほど風もなくて暖かかった。
笠ヶ岳のモルゲンロート。後ろに見えるのは白山だ。
飛騨乗越にて。八ヶ岳の上からご来光。
槍ヶ岳とパク。
ここから上は雪が少なくて滑走もできなさそうなので飛騨乗越にスキーをデポして穂先まで往復しよう。
飛騨乗越から上部は毎回雪の付き方も硬さも異なるが、昨日は適度に雪も付いていてアイゼンも良く効いた。
カチカチでアイゼンの歯も刺さらないようなコンディションならやめようと話していたが杞憂に終わった。
スキー兼用靴にアイゼンを装着して穂先を目指す。
八ヶ岳が遠くに見える。
大喰岳とパク。
槍ヶ岳山荘にて。ポカポカ陽気で暖かかった。というか地獄ゴーグルはやりすぎだったかも。
穂先へ向かうパク
さあラストのはしごだ。
無事登頂!
山頂の祠
笠ヶ岳と白山
いつ来ても高度感がすごい。
山荘まで戻ってきた。
あとは飛騨沢まで戻って滑走タイム。
早い時間に登ってきたのでパウダーが生きてるはず。
日が当たると表面が融けてクラストしたり、ストップスノーになるが、日陰を選んで滑れば快適だろう。
上部は少しパック気味だったが十分滑りやすかった。
パウダーだ。ラッセル頑張った甲斐があったね。
ポン159でも十分滑れたが欲を言えばもうちょっと長い板の方がよかったかも。
槍平小屋の手前までパウダーが続いた。
槍平小屋。誰もいなくて静かだった。ここからは登山道滑走。腕、というか足が試される。
滝谷の一本橋を渡って白出沢出合まで。
ラストは林道滑走で終了。おつかれさまでした!