「疾風に勁草を知る」

とても好きな言葉です

 

「疾風」は激しく吹く風

「勁草」は強い草

激しい風が吹くことによって

それに負けない強く丈夫な草が見分けられることから

困難に直面した時に初めてその人間の本当の強さや価値が分かるという意味です

 

「勁草」になりたい

強くなりたい

そう思っていました

 

本当に困難に直面したとき

自分は立っていられるだろうかと

いつも考えていました

 

しかし

過去では立っていられなかった

 

きっと今も

無理だと思います

 

そんな強い人は世の中にいるだろうか?

 

自分はとてもではありませんが

そんなに強い人間ではありません

自分は弱い人間です

 

実際にできなくても

気持ちだけは持っていたい

 

趣味でやっている登山

特に厳しい状況の厳冬期の雪山登山の時を考えてみました

 

すごい強風の吹く

厳冬期の冬山でどうするだろうかと・・・

 

ピッケルで倒れないように支える

身体を低くして耐える

仲間同士で体を支え合う

ツェルトでビバークする

避難小屋が近くにあれば避難する

無理をせずに下山する

・・・などですね

 

これを生活や会社での困難に置き換えると・・・

 

何か使える道具で困難を乗り越える

少し休んで考えてみる

友人や同僚・上司に相談して助けを借りる

困難が強く降りかかっている時は無理をして対応しない

助けを受けられるときは自分一人で抱え込まずに人や会社などを頼る

絶対に無理ならば逃げて、他の方法を考える

・・・などです

 

こう考えると

なんとなくできそうな気がします

 

張り詰めた気持ちが楽になる気がします

 

無理は禁物ですよね

 

頼り頼られる

それこそが「勁草」かもしれません

 

相手が困っている時に助ける

相手にとって自分は「勁草」です

 

自分が困っている時に助けてもらう

自分にとって相手は「勁草」です

 

優しい気持ちは

接する相手にとって

「勁草」だと感じてくれる気がします

 

強さとは優しさのような気がします

強さ=優しさ

人生を長く生きてきて

そういう気がします

 

強くなれなくても

優しくはなれますね