何分にも数十年前の記憶になりますので,空覚えの部分もある鴨しれませぬ。
『浴場の妻』(当時)
嘗て訪れた客に対し,白湯を提供していた浴場ばあった可能性が指摘されております。そんなわけで,その浴場は,通称『白湯浴場』と呼ばれておったということです。正式な名称が他にあったことは確かなのですが,すっかり忘却の彼方へと去ってしまい,もう戻って来ることはなかろうとのことでごわす。
『白湯浴場』の所謂斜向かいには,「よし田薬局店」がおました。この薬局は調剤薬局を併設しており,当時はまだ希少であったジェネリック薬品なども我先に取り扱っておったということです。
「よし田薬局店」店主の明石さん(当時)
旅の御方は,その薬局で一夏の間に数回エリエールのボックス・ティシューば購入したことがありまするが,店主の明石さんとは直接の面識は終ぞありませんでした。ただ,伝え聞いた感じでは,「よし田薬局店」店主の明石さんはかなりの「とらぬ狸(もしくは亀)」という専らの評判でした。
実を申しますと,当時とてたまに気になっておったことがあります。言うまでもないことなのですが,通称『白湯浴場』の妻と「よし田薬局店」店主の明石さんの縁起(とりわけ「ヒト夏の経験」として)です。
現在では,お二方ともそれぞれ何処かに常に既に旅に出ておられるとのことですので,当時のお二人の間に何があったのかは伝聞でしか知る由もありませぬ。従いまして,此の件につきましては,また別の機会にさせていただきたいと思います。
It is hard to find a good library in this town.
(この町で良い図書館を見つけるのは難しい。)