『舟唄』と"Shine On You Crazy Diamond"の縁起 | 【喰(SHOKU)レーベル】アルバムリリース情報!

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先日のGiorno del Ringraziamento del Lavoroの夕刻時に,つい出来心で,Pink Floydの"Shine On You Crazy Diamond"(アルバム"Wish You Were Here"「あなたがここにいてほしい」所収)なぞを聴いておりましたトコ,唐突にそして同時に,そこはかとなく八代亜紀さんの『舟唄』が,視床下部内に流れて来たのです。

 

この2曲は,もしかすると出自が同じ可能性があるのではないか,などと思うたのですが,確証は一切ありませぬ。

 

 

 

"Wish You Were Here"が1975年9月のリリースに対して,『舟唄』のほうは1979年5月のリリースと,約4年間の間隔が空いておりますが,どぎゃんもこぎゃんも同じ絵画を,透かし絵の如く別の方向から見ますと,彼岸に"Shine On You Crazy Diamond"が,此岸に『舟唄』が見えて(聴こえて)来るような気がするがです。

 

『舟唄』


 

"Shine On You Crazy Diamond"という曲の醍醐味は,何と言っても,「一体全体いつになったらヴォーカルが入ると!」という問題に尽きます。数年に1度しか聴かないこともありますが,何度聴いても,聴く度に「ここで入る!」と確信すると,何度か裏切られるというこの快感は,やはりこの曲でしか味わえないものではないかなどと思う次第です。

 

この曲は9個のパートに分割されていますが,実際にはPart I〜V,Part VI〜IXの2個の大きな塊に分かれています。Part I〜Vの総時間は約14分間ですが,待ち望んでいた(?)ヴォーカルが入るのは,約9分間を経過して"Shine On You Crazy Diamond (Part IV)"に入ったところです。つまりは,曲総体の64%経過時になってようやっとヴォーカルが入って来るわけでして,聴く度に,この「焦らしに焦らしアレンジ」にたいへんな快感を感じてしまうのは,一体全体どういうことなのか,未だに摩訶毘盧遮那な感じを禁じ得ませぬ。

 

 

 

 

かつて,Pink Floydの曲について,「長年の便秘から解放されるその全過程を味わえる」というようなことを,何処かで旅の御方がおっしゃっていた記憶があり,詳らかではありませんが,「言い得て妙」だと思った想ひ出ばあります。

 

一方の『舟唄』のほうも,同様に『舟唄Part I〜IX』の9個のパートに分けられる可能性がありますが,全くの杞憂かもしれませぬ。こちらのほうは,曲が始まって約25秒でヴォーカルが入って来ますので,「いつになったらヴォーカル入るねん!」という問題は,残念ながらありませぬ。

 

"Shine On You Crazy Diamond"

 

 

ちなみに,"Shine On You Crazy Diamond (Part V)"には,どことなくKing Crimsonの"One More Red Nightmare"「再び赤い悪夢」を彷彿とさせるトコがあることを付け加えさせていただきます。

 

 

 

 

「魚は虻ったイカでヨイ」のイカとは,果たしてジョルジョルイカ(長崎県産)で代用は可能かという問題ばあります。毎年,盆踊りの時期に,長崎県の港に大漁に押し寄せるジョルジョルイカは,残念ながら喰用には適しません。ですから,現時点では代用は不可能と思われます。

 

「魚は虻った烏賊でヨイものか?」

 

とはいえ,例えばヤリイカなどと掛け合わせることで,新種の烏賊を創造して,何とか喰用に向くイカに品種改良を行うことはできんもんでしょうか? 名称は,「ヤリジョルイカ」もしくは,「ジョルヤリイカ」が候補として上がってはおりゃあせんのです,現時点では。