"Stairway To Heaven"と「天籟問答」 | Sancantion【喰(SHOKU)レーベル】アルバムリリース情報!

数十年ほど前(去んじ1971年頃)からつい1時間ほど前(去んじ1986年3月14日頃)までは,全く気づいておりませんでした。とはいえ,今となってはいたし方ありませぬ。

 

以前,「天籟問答」についてここここに書きましたが,そのときは,全く思い至ることはなかったことでした。

 

実を申しますと,ロバート・プラント"Robert Plant"さん(Led Zeppelin)が作詞した"Stairway To Heaven"「天国への階段」の歌詞が,華厳経の宇宙観を彷彿とさせる,というのんは,かつて思うたことがありました。

 

言うまでもなく,それは,最後の部分の歌詞の一つ手前に出て来る "When All Is One And One Is All" というフレーズに当たります。

 

紫陽花(七変化) 第1期 【白一色】

 

ところが,ロバプラはんは,それに加えて,『荘子』の「天籟問答」を思わせるような,歌詞も含ませておったということに,つい1時間ほど前に気がついた次第です。

 

"Stairway To Heaven"の歌詞には,何か所かそれを思わせる箇所があるがです。

 

だし,あくまでも一例として…

 "Can't You Hear The Wind Blow"

 "Your Stairway Lies On The Whispering Wind"

 "The Tune Will Come To You At Last"

 

このThe Whispering Windこそは,まさしく木々の穴々を吹き抜けて,音(天籟=Tune=コトバ)を発するのことなのではないか,などと,勝手ながら思うに至ったった!

 

紫陽花(七変化) 第2期 【緑白混色】

 

ですから,以上・以下・未満の言説は,全くもって,わたくしの模像たる"It Makes Me Wonder"から来ておることは言うまでもありませぬ。それは紛れもなく,"Stairway To Heaven"と「秘密曼陀羅十住心論」(空海著)の縁起になります。

 

紫陽花(七変化) 第3期 【緑一色】

 

そうなのでございます。

"Stairway To Heaven"の歌詞の最後の一つ手前に出て来る "When All Is One And One Is All" が,華厳経の「極無自性心」であるとするならば,

一等最後の "To Be A Rock And Not To Roll" こそは,まさしく真言密教の「秘密荘厳心」に当たるのではないかなどと思うたのです。

 

そして,前述したように,"The Tune Will Come To You At Last"の"Tune"こそは,真言に他ならぬのではないかなどと,ちらちら問いただす次第でごわす。

 

"Stairway To Heaven" 1975.05.24, Earl's Court Arena, London, England