優勝決定戦前に,何故・名瀬の嵐・「何故の嵐」,十両の「照強」関を,支度部屋に呼んだのか,と問われたのに対し,2017年9月24日(日)18時前に,横綱「日馬富士」は,『「照強」をテレビに出してやろうと思うて…』と答えておりました。さすがは「日馬富士」(旧姓「安馬!!」),なかなか茶目っ気あるお方です。
同日未明,喰レェベルは,Sancantionの第7作目となるアルバム「アフリカの印象 II」"impressions d'afrique II"をリリースしました。
このアルバムは,アフリカの夜と西表島の夜をメインテーマとしておりますが,もう一つ忘れてはならないのが,「よいこと」(所謂『ヨイトコ』)です。
Talking Headsが1978年7月にリリースした「More Songs About Buildings And Food」の3曲目に「The Good Thing」という曲があります。「アフリカの印象 II」の5曲目「よいこと」は,この「The Good Thing」にインスパイアされて制作されました。
とはいえ,インスパイアされたのは曲名だけで,曲調において両者には全く似ているところはございませぬ。
というのも,「よいこと」は,元を正せば,実は「ヨイトコ」に由来と縁起を持っているからであります。つまり,"la buona cosa"「よいこと」は,差し詰めごくごく単純なスリーコードのロックン・ロール"Rock And Roll"を下敷きに,2006年2月に制作されたとです。
ところが,この曲は,2016年になって,完璧なまでに異なるアレンジを施されました。
とはいえ,イントロ部分には,ごくごく単純なスリーコード(C→F→G7)のロックン・ロールのような風情(ただし,あくまでもテクノ風ですが)が残っております。時間が経過するにつれて,曲調はあたかもパンクのような雰囲気に変貌して行きます。度重なる転調の中で,縦横無尽に駆け巡るのがエレピのソロですが,この演奏は,ほぼインプロヴィゼーションで演奏されたと言います。
そして,終盤部では,うねうねと激しくファズのかかったベースが暴れまくります。
そして,しばらくの静けさののち,最終曲"classe pour choses laissees"「忘れもの教室」へと続きます。
Sancantionの第7作目となるアルバム「アフリカの印象 II」"impressions d'afrique II"は,以下の6曲で構成されております。
Maimidori「舞いみどり」★
impressions d'afrique II「アフリカの印象 II」△
Sera di Iriomotejima「西表島の夕べ」◎
Settantasette「77」△
la buona cosa「よいこと」◎
classe pour choses laissees「忘れもの教室」★
[調性についての符号]
◎ 有調性
△ 無調性(多調性)
★ 両者の混在
※しかし念のため,あくまでもおおまか。
「アフリカの印象 II」"impressions d'afrique II"は,以下のサイトで,試聴ができます。