各曲解説トラック06 G major of the autumn end | Sancantion【喰(SHOKU)レーベル】アルバムリリース情報!
「秋の終わりのト長調」は,Sancantionの5枚目のアルバム"G major of the autumn end"「秋の終わりのト長調」の6曲め(最終曲)に当たります。

この曲のタイトルは,言うまでもなく,大島弓子さんの「夏の終わりのト短調」にあやかって付けられましたが,特に何か関係があるわけではありません。

「夏の終わりのト短調」のほうは,おとうふ屋の二平君が吹くラッパの調べが,この作品の主人公である袂さんによって「ト短調」と独断されたことから付けられたタイトルのようです。



「秋の終わりのト長調」のほうは,おそらくは1990年代の半ば辺りに作られたジャズ風のベーシックトラックが元になっています。そのベーシックトラックは,20年近くの間全くそのままの形で留保されて来ましたが,2014年になって突如再アレンジを施されて,新しい楽曲として生まれ変わったとです。

この曲の肝は,ヴァースごとに切り替わるエフェクトによって,音場がめまぐるしく変化することにあります。遠めで広がりのあるステレオの音場と近めで狭い感じのモノラルの音場が交互に出現することによって得られる差異と反復が,この曲を特長付けていると言ってよいかもしれません。

加えて,ヴァースごとに,上に乗る楽器が,ギター,サックス,ピアノと移り変わることによって,さらなる差異付けが行われていると言えるかもしれません。



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