読書はするようになったが、読みかけで終わったり、ただなんとなく読み終えて終わっている日々が続いていた。

前に読んだ「読んだら忘れない読書術」という本に書いてあった事が全然実行されていない。

本の内容をインプットしたら必ずアウトプットを3回する。そうすると本の内容を忘れない。
アウトプットの方法は人に話したり、メモをとってもいいらしいが、俺はその一つでブログに書くという事に決めた。

が、持ち前の三日坊主力を発揮してvol.4を更新してから1年半たっている。


「1ヶ月に7冊読むと日本人の読書する人の上位7%に入る」

読んだら忘れない読書術に書いてあった言葉。


この言葉も思い出して俺も日本人の読書している人の上位7%に入りたくなったので


またこの「ホン・ヨムヨム」を再開しようと思う。


1週間に2冊ペースかな。

という事で今週1冊目はこれ


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松村真宏著
『仕掛学』

ゴミ箱にバスケットゴールをつける事によってつい投げてゴミ箱にしっかり入れたくなる、

男子トイレに小さなマトをつける事によって、そこを狙ってオシッコをしたくなるので最小限の飛散になる、

など、そういった「ついしたくなる」事を使って人に何かをさせるということをこの著者は「仕掛け」と呼んでいる。

仕掛けに魅せられ、仕掛けのコレクション、仕掛けの基本、仕組み、発想法等を書いた本。



・ドラゴンボール等の漫画の全ての巻の背表紙を一枚絵にするとしっかり並べたくなる

・何冊もあるファイルの背表紙に斜めの線を入れるだけで出したファイルをまた同じ場所に入れたくなる

・お店の前を通りがかった時に美味しそうな匂いがするのは偶然ではない、わざと流している。自分のお店でパンを焼いていないパン屋さんのために焼きたてのパンの匂いがする香水も売られている


・駐車場の入口で駐車券を受け取ると口にくわえる人がいる。それに着目したチューインガム会社が新味のガムのキャンペーンとして「駐車券にその味をつけて売り上げがあがった」事例がある


・子供が誤って口に入れた時に吐き出すようにリカちゃん人形にはとても苦い味が塗布されている


・仕掛けを作る時の発想例
ゴミ箱+バスケットゴール=ゴミをシュートしたくなる
メインの物に色々足してみて答えを出してみる。
謎かけの考え方と一緒。


・マズローのハンマーの法則「ハンマーを持てば全てが釘に見える」じゃだめ。得意な手法にこだわっていてはアイデアが生まれない。

・アメリカのNASAは無重力ではボールペンが書けないことを発見し、科学者たちはこの問題に立ち向かうべく10年の歳月と120億ドルかけてどんな場所でもかけるボールペンを開発した。
一方ロシアは鉛筆を削った。

ボールペンにこだわってそんなにお金と時間をかけなくても、宇宙空間で物を書きたいなら鉛筆でいいじゃないかという柔軟な発想。



機械やお金や時間をかけなくてもアイデア一つで人間を動かしてそれが人の役に立ったりエコになったりマナーになったり、よりよい社会になったりする。そして商品を売りたい場合広告の仕方、その仕掛けによっては売り上げが上がる。


お笑いも一緒だ。つい笑ってしまう、ついみたくなる、つい応援したくなる、そんな仕掛けを常に考えながらやらねばならないと思った。




そしてこの本を読んだ後に行った本屋に「仕掛け」のある本を見つけた。


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本のタイトルを見せずにある店員のオススメという文章が印刷されたカバーで覆い尽くした本が、文庫本Xとされている。

このカバーの中に実際の本のカバーがある。


タイトルも分からないこの謎の本、810円だったが何の本が入っているのか知りたくなってつい買ってしまった。

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この本を読んだ人の文章を信じてタイトルもわからない本にお金を払う。
新しい本の売り方。

この本は人に教える時も中身を絶対に言わないでって言っているのでここでは教えられないが、これから読むのが非常に楽しみな一冊だ。


「仕掛け」面白い。