園子温著
『受け入れない』

俺の好きな映画監督の一人の書き下ろしの詩とエッセイが書かれた本。

読んだ感想、

ギラギラ。

詩では読み手側に訴えているようで、書いている監督自信にもいい聞かせているように思えた。


そして好きな映画監督から詩として表現された文字からうけるパワーが心を突き刺す。

中でもそう感じたのは

「本当の表現者」の一節
表現するとは世界を変えたいという意志だ    ~~
世界を変えたくないなら表現はやめるべきだ  ~~
他人の祭りごとではしゃいでろ




そしてエッセイからは表現者としての姿勢を教わる。


誰かに媚びへつらって作品を作り上げるわけではないのです。ピカソはある時期に「これで行く」って決めて、生涯あの立方体の顔みたいないわゆるピカソブランドでのうのうと生きていくことはできたはずですが、やらなかった。



「こういうのが演劇なんだよね。こういうのが小説だよね」と勝手に正しい道を作り教科書を作って、それをなぞることに注力し、自分で自分の首を絞め自由を失おうとしています。どんなジャンルであろうが表現は自由がすべてで、そのジャンルの尺度にあってないという意見に対しては知ったこっちゃないと突き返せばいいだけの話です。




自分の好きな映画監督から直接こういう話をきく機会ないので
本を書いてくれて良かったと思う。
というか本の素晴らしさってこういうことなんだね。

俺も一生ギラギラでいたい。