犬吠で一人あてをなくした俺は

銚子駅に戻る事にした。

銚子駅は飲食店がありまだ栄えているという事はしっている。

銚子に着いたのは18時。

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イルカが高めのテンションで迎えてくれた。

夕食をとるにはもってこいの時間。

駅前通りを散策してから店を決める事にした。

といっても
15分あれば大体の店を確認できるくらいの店数。

食べたいのは漁港の町なので

やっぱり海鮮でしょ。

さすが
海鮮料理の店が多い。


色々迷い
決めた店はここ

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かみち

居酒屋っぽくもなく
ちょっと敷居が高そうな感じの魚料理屋。

ここでの失敗は許されない俺は

ちょっと値段高めでも
ちゃんとした料理人がいる確実にうまい魚料理がでそうなここに決めた。

割烹着着た女将さん何人かに奥には年配の料理人が何人か。
確実に期待できる。

そこで
注文したのは

瓶ビールと

「金目鯛づくし」2000円
普通に夜飯で2000円だと高いと思うが

一人旅!!
交通費おさえた分ちょっと贅沢!!

暫くして到着

バスん!!

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金目鯛づくし!!

一種類づつ食べてからの写メ。

この金目鯛
「つりきんめ」といい
銚子の漁師が一本釣りしてしかも全長50センチを超えないとつりきんめと名乗ってはいけない

銚子名物なのだ。

金目の刺身、金目の煮付け、金目の唐揚げ、金目の寿司!!

づくされた!!

どれも
泣くほどうまいっ!!

刺身はもう、ぶりっぶりに肉厚で
噛むとやわらかいが
新鮮な歯切れと
そのあとに口に広がるあまみがたまらない。


寿司も以下同文!!

唐揚げも普通に旨かったが
俺のお気に入りは
金目鯛の煮付けだったな。
肉厚の金目鯛を口に入れるとホロッほろにほろけて
あまい金目鯛にあまい煮汁がビシッと染み込み

食べた瞬間こちらも膝からほろけるくらいの旨さ!!
泣くほどうまいっ!!

このフレーズ料理待っている間に読んだフリーペーパーの表示の文字。
「泣くほどうまい魚を食べる」

そのフリーペーパー、銚子特集で思いっきり

かみちの金目鯛の煮付けが紹介されていた。

どうりで泣ける。

2012年の漢字「金」と、めでたい鯛が入った食べ物。

縁起がいいやい!!

さて、

銚子の魚料理を堪能して 瓶ビール一本飲んでほろ酔いな俺。

時間は19時。

中途半端時間。

俺は期待していた。

地元の人とどこか飲み屋で知り合い、仲良くなってあわよくば泊めてもらうという事を。

しかし
普通に居酒屋にいっても隣に座っている人と仲良くなる確率は低い

ここは一つ
酔っぱらいが多く、ママをかいして仲良くなれるスナックを探す事にした。

なんならママと仲良くなって泊まらせてもらってもいい。

しかし
探したが銚子駅近辺ににスナックは見当たらない。

なんとなくありそうな場所を求めて二駅あるく。

途中ヤマサ醤油工場の裏を通る。

銚子は醤油工場でも有名。
醤油の匂いががっつりしてきたねー

そして
観音駅あたりに
スナック街みつける。

知らない街のスナック

一軒一軒扉を開けて覗いて雰囲気みて決める手もあるが

そんな勇気もないので

店の名前で決め

扉を開けたらそこで絶対飲むという自分ルールのもとに店を探す。

10分くらいうろうろして
そのなかで選んだ店の名前はこれ


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「スナック口紅」

ここに決めた!!

基本的にはママの下の名前とか小洒落た名前がついた店が多かった。

そんな中の
スナック口紅。

昔はセクシーな言葉として使っていた口紅、

今でもその言葉はあるが
何故か古くさく80年代のバブリーな臭いもする。

その時代のママが店を構えて
ある程度繁盛しているから残った優良店だと予想。

そんな推理して決めた

スナック口紅。


意を決して扉をあける


目に飛び込んだのは

客は0で
50代のお姉さんが二人
カウンターから
こっちを見て一言

「うちは若い子いないよー」



うっ!!

心の中の「うっ!!」が出そうになったのをたえて
「いやー大丈夫です~」

と明るく入っていった。
ここは自分ルールを決めた自分を憎んだ。

そしてカウンターにつき
寒かったので焼酎お湯割りを頼む。

カウンター内に一人のママと俺の横の席にもう一人の昔お姉さん。

二対一のハーレム状態。
物珍しげに俺の顔をみてくる。

飲み物がきて落ち着いて
改めて聞かれた。

「若いこがいる店が良かったんじゃないのー?」

もうここに居座ると決めた俺はなんの迷いもなく

「若いこ求めて来てないですからー」


今思えばこれも失礼な話だ。
若くないを完全に認めている発言だ。

ただ

「充分若いじゃないですかー」

という返しも思い付いたがこれも使い方によっちゃあ紙一重。

若いやつが年配に使うと嫌みに感じる。

ベストな返しはなんだろう
「若いこいないけどいいのー?」

「逆にいいんですっ!!」

違うか。

「若いこいないけどいいのー?」

「店の外までフェロモンがもれていたんでここにしちゃいました」

んー

「若いこいないけどいいのー?」

「え、若くないんですか?どうみても20代かと…」

んー
俺がやるとどれもぎこちなくなり変な感じになりそう。

あの返しが一番純粋で良かったか。

とか考えながらお酒をいただく

座って飲んでしまえばもう話すだけ。

二人のお姉さんとの会話は質問のしあい。

俺からは銚子の事
向こうからは俺の事。

俺はつつみかくさず全て話した。
いつからか人生相談。

仕事の事バツイチの事彼女いない事この先の人生。

中身は割愛するが最終的に二人の意見をまとめると
「一年銚子で泊まり込みでホテルとかでお笑いやって、地元のブスと付き合って東京に連れていき働かせてヒモになりなさい」

との事。

さすが人生の先輩。
いう事がちがった。

暫くしてお腹いっぱいの俺にこんなものを出してくれた

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カイソウ

この地域の人は冬は必ず食べるという初めてみる食べ物。

なんかの海藻を固めてつくるらしい。

なんの海藻かと聞くと今まであんなに和気あいあいと話していたのに

急に無視された。

地元民でもわからないんだろう。

時間は20時

新しい団体の常連も入って来ちゃって

俺に相手してくれる時間がへる。

気を使って常連客の団体さんにイケメンの芸能人が来てくれたのよとお姉さん。
カウンター席で
常連客には背を向けていたので
ものすごいハードルあがる。

あえて
聞こえていないふり。


出会いはあったがこれは
この先泊めてくれる流れはないなと踏んだ俺は

最終手段でとっておいた
朝まで入れるスパに行くことをママに告げる。


すると
ママから予想をしていなかった言葉が!!


その3へ続く…