朝から仕事があったので通勤ラッシュのさなかの電車にのった。


売れていない芸人はライブがほとんどで昼すぎから行動する。


なので朝の通勤ラッシュに電車を乗ることはあまりない。


まあ売れたら電車は使わないと思うが…



ホームで電車を待ち、
満員電車に乗り込む。


ぎゅうぎゅう詰め。


ぎゅうぎゅう詰めはしょうがないがなんか息苦しさを感じる。


なんだろうと思い回りを見渡すと…


自分が乗っている車両が全員男!!

ぎゅうぎゅうの男詰め。

こんなことってあるだろうか!?


車両は異様な空気。


スーツばかりで真っ黒。


どんよりしている。


この世から女性がいなくなってしまったのか??

もう子孫は繁栄しないで人間社会が滅びてしまう!?


そう思ったり思わなかったりしながら隣の車両をみた。


すると



隣の車両は女の人しかいないのだ。




隣は女性専用車両だった。



満員じゃなく、余裕があり空気が透き通ってみえる。


なぜこっちは男だけなのか??



男性専用車両か。



いや、簡単な話。



女性専用車両の前で間違えてまっていた男の人が、全員乗り込んできてそうなったのだ。



そりゃあ女性は女性専用車両に乗るからこの車両には乗ってこない。



なのでこうなるのは必然的である。



「うん」と一人で納得していた。



そんな中、暗闇に包まれていた俺の乗っていた車両に一つの光が…


この砂漠にもオアシスがあった…



この男性専用車両に女性が一人だけ乗っているではないか!?



まだ人間社会は滅びなくてすむんだ。



そう肩を撫で下ろしていたら一つの疑問が。



「なんでこの車両にのってるの?」



女性専用車両が隣にあって空いているのに、、



間違えたのか??


急いでのったらそこだったのか??


しかし女性の顔をみたら比較的涼しい顔をしていた。


しかも停車駅があったのに乗り換えていない。


う~ん


逆だったらどうだろう。


女性専用車両に俺一人。



気まずくてすぐ下りる…


ずっと乗っていたら白い目でみられるから顔がひきつる。


てことは狙って乗ったのか…



なんかおかしな方に話が進みそうなので違う事を考えよう…




女性専用車両みたいに
お年寄り専用車両を作ればいいと思う。



お年寄りだけなら若者が席を譲らなくて座れないなんて事はなくなる。


ただお年寄り専用車両にお年寄りがごったがえして、
ぎゅうぎゅうになっても意味がない。


そもそもお年寄りは何歳から?



だったら年齢によって車両を変える?



10代専用車両20代専用車両…


性別は?



10代女性専用車両10代男性専用車両…



そんな事したらカップルは?

親子は?



カップル専用車両、親子専用車両…




車両がいくつあっても足りなくなるな。

年齢確認もしなきゃいけなくなる。

あれ?
女性専用車両に女の人ぽい人だったら乗れる?

確認はしないのか?


線路のように考えだしたらどこまでも続く…