城西国際大学薬学部平成20年度OSCE(オスキー)トライアル | 山武郡市薬剤師会のブログ

城西国際大学薬学部平成20年度OSCE(オスキー)トライアル

9月7日10:00より城西国際大学薬学部薬学棟にて今年度のOSCE《(Objective Structured Clinical Examination;客観的臨床能力試験,通称オスキー)とは、元々医師および医学生の臨床能力(臨床実技)観的に評価するために開発された評価方法です。これを薬学部にも応用したわけです。自動車免許で例えるならオスキーとは仮免をとるための試験で、病院・薬局での実務実習は路上教習みたいなものです。》が行われました。我々薬剤師会などの現役薬剤師が、薬学生の実地試験の評価者(試験官)として参加するわけです。
今年2月に城西国際大で第1回目が行われて、山武郡市薬剤師会から約30名(総員60名ちょっとですので約半数、薬局2軒に1軒の割合ですよ)の薬剤師が参加したのに続いて2回目です。トライアルと付いているのは、6年制薬学生が2年後に本格的な実務実習(薬学生が卒業前〔薬剤師免許取得前〕に街の病院や薬局でそれぞれ2ヵ月半づつ実習すること)が始まる前の練習ということでです。前置きが長くなりましたが、我が薬剤師会のWG(=山武郡市薬剤師会&城西国際大薬学部合同ワーキンググループ、の略。薬学生実習関連で黒子役となってます。)リーダーの山ちゃんに、当日 各部署にて写真を撮ってもらいましたのでアップします。
開始前のオリエンテーションです。地元薬剤師会以外も、千葉県薬剤師会・近隣薬剤師会・病院薬剤師会より多数参加してました。


これは「軟膏ねりねり」セクションです。

これは「調剤監査」セクションです。

これは「来局者対応」セクションです。

これは「こな薬まぜまぜ」セクションです。

これも「こな薬まぜまぜ」セクションですな。

これは「手洗いと手袋の着脱」セクションです。無菌調剤(クリーンベンチ)前の準備と後の後片付けに行うことですな。

これは「薬剤交付」セクションです。

まあ、我々評価者(=試験官)は1人の学生に2人づつ付いて採点チェックして、学生は試験官2人に挟まれ実技を行うわけで、学生はつくづく大変だと思います。なかにはプレッシャーに負けて、アンビリーバボーな計算ミスや実技ミスをしてしまう学生さんも見られました。まあ、それでも学生はまだ所詮アマチュア(良く言えば「金の卵」)ですので、外界の現場に実際出てみて、色々揉まれるうちに磨かれてくればいいと思います。また、評価者側の立場でも、我々も初心に帰るキッカケにもなり、いい刺激にもなりました。

 さて再来年には城西国際大学の学生だけでも180名(※100%を大学周辺の薬局で受ける訳ではありません。実際はその1/2~1/3位か?になると思います)が大学の地元の山武薬剤師会の薬局にあふれて、しかも学生1人に付き2.5ヶ月は各薬局で面倒を見なければなりません。もうちょっと現実を踏まえて、薬学生受入薬局を現実的に増やしていかなければ!とも思います。
考えようによっては、学生受入のフィーを大学から貰って、更に(薬局の戦力としての)マンパワーが増えるわけです。今は受け入れ2週間/人ですが、当薬局でも一包化や計数調剤などやってもらって十分戦力となってました。確かに、教育・監査・評価などの面倒さはありますが、学生実習受け入れは、薬局にとってのメリットは大きいと思います。ですので、まだ受け入れしていない薬局・受け入れに悩んでる薬局は、前向きに検討してみてはいかがでしょうか?