随分前の父親が生きていた頃の話ですが、その当時の住所は〇〇町という地名

たったのが、その後の町村合併で〇〇市に変更になりました。

 

ある日、〇〇市役所の固定資産税担当の役所の人が訪れ、我が家と接している道路

部分の縦60㎝の帯状になっている土地が私有地なのに、固定資産税が課せられて

おらず、現場を見に来たというのです。

 

家を建てた当時、いずれ家の前に幅広い道路ができ、幹線道路とつながる計画

(その後消えた)があり、そのため私有地の帯になっている部分を町に寄付して

もらいたいということで、父親から既に町に寄付していると聞いていたので、

その旨を伝えると市役所の人は驚いていて、〇〇町は名義変更を行っておらず、

登記簿上は私有地のままであることが判明したのです。

 

町も市も、何年かすると担当者が異動になるし、町村合併のゴタゴタで、その話が

伝わっていなかったようでした。

 

我が家からすると、町に寄付したと思っていた土地が、私有財産のままだった

ので、得したことになったから良かったのですが、その経緯を聞いていなかったら

思わぬトラブルに発展するところでした。

 

うちの奥には、何軒か家があり、その住人達も使う道路になっているということで、その後も私有財産だけれど非課税扱いを継続するということになりました。

 

今も家の前の道は舗装されていないのですが、うちの父親が自治会にその舗装を

何年もお願いしても、ずっと何もしてもらえなかったのは、私有地に税金を使って

舗装することができなかったからだということも判明しました。

 

不動産をお持ちの皆さん、家の土地をどうやって購入したか、過去に何があった

かを、親から聞いておいた方がいいですよ。

 

あと、明治の頃の土地の測量は、固定資産税を払いたくないから、実際よりも

少ない面積で登記簿を作成していることが多いそうで、土地を売る際に実際に

測ってみると、登記簿と合わないことがざらにあります。

 

得をするのはいいですが、思わぬトラブルに発展してしまう可能性もあります

ので、古い土地をお持ちの方は、注意した方がいいかもしれません。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。