先日の朝、駅で体調不良の少年を見ました。
お母さんにつかまって、具合悪そうにして電車を待っていました。
春先に多いのですが、中高生で体調不良になってしまう子供たちがいます。
新学年でクラスが変わったりする環境の変化に、春先の寒暖差で自律神経系が
乱れて、めまいなどの体調不良になって学校に行けなくなってしまいます。
素人判断ですが、少年を見てそちらの方面かなという印象を抱きました。
中高生というのが微妙な時期で、心療内科で中高生はみられませんという
クリニックが結構あって、対応可能なクリニックを探すのが大変なのです。
一旦体調不良になってしまうと、外出先で倒れたらどうしよう→外に出るのが
怖い→家から出られない→学校の勉強が遅れる&体調が悪いので家で勉強も
できない→受験は待ってくれない→どうしよう…と心配が増えて悪循環に
陥ってしまいます。
ここで保護者の方が子供の健康が一番大切だと覚悟を決めてくれればいいの
ですが、”セキュリティの高いマンションは高いから、私立でなくて首都圏の
国立大学にしてね”、というようにハードルを上げてしまうと、子どもはさらに
追い詰められてしまいます。
傍からみると、本当にもどかしいのですが、赤の他人にはどうすることも
できません。
全国の保護者の方々に言いたいです。
子どもが体調不良になって、メンタルの影響が考えられる場合、子どもと
相性のよさそうな専門医や有資格のカウンセラーのサポートを考えてみては
いかがでしょうか。
高額な所は困りますが、自宅の近くにはなくても今はネットの時代でZOOMなどの
オンラインもあります。子供もいきなりクリニックにいくより、オンラインの
方が気楽に話せるかもしれません。
私は勉強しか教えていませんが、最初はオンラインで顔も映さなかった子でも、
途中から自分で顔を映して勉強して、そのあとは塾に来て対面で授業を受けら
れるようになる子もいます。
また、引きこもりで最初にお家に行ったときは、部屋から出られなかった子も、
初回勉強を教えていなくても料金を支払っていただいて申し訳なかったので、
ちょうど旅行先で買ったお土産を2回目の時にお母さんに渡してもらったら、
部屋から出てきて”お礼”を言いにきてくれて、3回目から少しずつ勉強できる
ようになりました。その後その子は無事に高卒認定試験を取得できました。
その時に気が付いたのですが、高卒認定試験を受けて、東京大学に入学して
いる子が2桁います。今は、高卒認定試験もあるし、通信制高校もあります。
お子さんの体調に合わせて、いろいろな治療や進路を柔軟に考えては、いかが
でしょうか。自分が思う子どもの幸せは、子どもにとっては幸せでないかも
しれません。まずは子供の健康を一番に考えて、子どもの意見や気持ちに
耳を傾けてみると、解決する道が見えてくるかもしれません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。