香港が中国に返還される前に、よく香港に行っていました。

 

当時は円高で、フリーポートの香港は、日本に比べてブランド物が定価で

3割は安く、夏と冬のセールだと香港価格で半額も有りだったので、本当に

お買い得でした。

 

香港の冬は、日本ほど寒くならないので、ラルフ・ローレンで子供用の

ダウンジャケットがたくさん売れ残っていて、なんと7割引きで売られて

いました。驚いた私は、長く着られるようにちょっと大きめサイズを

買って友人の子供のお土産にしてそれはそれは、感謝されました。

(日本だと軽く5万はする)

 

そんな楽しい香港も返還されてから、数回は行きましたが、大陸からの

観光客が増えて街の雰囲気が変わったのと、私のブランド熱も冷めて

しまって、いつしかいかなくなりました。

 

中国大陸は共産党の印象が悪すぎて、あまり興味がなかったのですが、

海外旅行も大分あちこち行って、ある時、今まで行っていないところに

行こうと思い立ち、たまたま目にした近ツリさんの北京・万里の長城

旅行が激安だったので(厳寒の時期)、参加しました。

 

ババシャツ・タイツ・コートに大判ショールの重装備で行ったのにも

関わらず、真冬の北京はすごく寒くて、大量に持って行ったホカロンに

助けられました。一番見たかった紫禁城も、建物はすごいのですが、

宝物は蒋介石が全部台湾に持って行ったので、ガランとして物寂しさが

ありました。

 

万里の長城に行く日は、絶対に寒いだろうと背中と腰にホカロンを3つも

貼りましたが、それでも行きのバスが朝早くて冷凍庫並みに寒くて凍えました。

長城に着くと、乾燥した寒風がビュービュー吹きつけ、ショールをほっか

むりしないではいられないほどの、”耳がちぎれそうな”寒さでした。

 

北京の一番の思い出は、北京市動物園のトイレで、当時はトイレの戸が

ついておらず、中が丸見え状態でした。幸い、そんな寒い時期で人が

ほとんどいなかったので、連れと交代で用を足すというスリリングな

体験をしました。

 

2011年日本が3.11を経験して生きるか死ぬか本気で考えていた年、中国

ではドラマ『宮廷女官 若曦(ジャクギ)』が大ヒットしていました。

 

視聴したのは、東日本大震災が落ち着いて何年か経ってからですが、

あらすじは、現代女性が交通事故に巻き込まれ、300年前の清朝第4代皇帝

康熙帝の時代にタイムスリップして、その時代満州貴族の娘として目覚めた

主人公は、帝位争いに巻き込まれ、歴史の結末を知る主人公が、次の雍正帝と

出会って恋に落ち、紆余曲折があるというもので、ちょうど紫禁城が舞台で、

北京旅行を懐かしく思いながら、見ていました。

 

今、ヨーロッパも東アジアもアメリカも、日本も激動期にありますが、この先

どうなっていくのだろうか、と思う今日この頃です。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。