マリン・カツサ著(渡辺惣樹訳)の『コールダー・ウォー』を読むと、
エネルギー資源を押さえた者が世界の覇者になるということが分かります。
アメリカの元国務長官ヘンリー・キッシンジャー氏がお亡くなりになりました。
キッシンジャー氏は、金(ゴールド)との交換をやめたアメリカドルを、サウジ
の石油決済に使用することを取り決めて、現在のペトロダラーを確立した方です。
今も、アメリカドルが世界の基軸通貨になっているのは、石油という裏付けが
あるからです。
私が子供の頃、いずれ石油はなくなって枯渇すると予想されていましたが、
その後世界のあちこちで油田や天然ガス田が発見されて、エネルギー産出国が
増えています。
今紛争が起きているウクライナ東部のドンバス地域には、ガス田がある可能性が
高く、またイスラエルの沖合では実際に有望なガス田が発見されています。
二つとも、民族紛争で戦闘が起きていますが、その裏には、資源が隠れている
かもしれません。
ペトロダラーについてですが、『コールダー・ウォー』にもその終焉が書か
れていますが、最悪のシナリオとしてドル崩壊が予想されています。
最悪のシナリオの回避策として、政府予算の削減、どんな紛争にでも介入する
外交姿勢の修正、過度な福祉政策の停止、といったことが書かれていますが、
バイデン政権は、それに逆行する政策を行っています。
大量の不法移民を受け入れて無駄な予算を使い、ウクライナに代理戦争を
させて湯水のごとく武器とお金を送り、サウジアラビアを怒らせてサウジの
石油決済に人民元を使えるようになるかもしれない事態を招いています。
アメリカドルの暴落は、リーマンショックを当てた副島隆彦氏も以前から
ドル暴落を予測されています。今は、円安(円の暴落)ですが、いつドル暴落
が始まるか、誰にも分かりません。
ですが、金(ゴールド)の1オンスが2000ドルを突破して、なかなか2000ドル
以下になりません。気が付けば、日本でも1グラム10600円の値をつけることが
多くなりました。これが何らかのシグナルになっているかもしれません。
来年はいよいよ、株式市場で大暴落が起きるのではないかと前々から言われて
きた2024年になります。
まだ1か月ありますが、来年はどういう年になるでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。