那須・コーギーの森への想い ② | ずーっといっしょにいようね!

ずーっといっしょにいようね!

2010年7月27日生まれのウエルシュ・コーギー・ペンブローク
“くるみ”との日々を綴っていきます。
人もわんこも大好き!かけっこ、水遊び、雪遊びも大好きです!

更新が数ヶ月空いてしまう時もあるマイペースなブログです。

そうして大分前からいや、今、こうして書いていても改めて思う。


わたしはいろんなものをたくさん、くるみとコギさんたちに貰って助けられたのに、なんにもお返しをしていない


と。


いつかはくるみとコギさんたちに恩返しがしたいと思いながら数年。でも、何をどうすればいいのかもわたしの貧しい頭からは湧いてこず「したい」「したい」だけで自分が死体になって終わってしまうんじゃないかという焦りも出てきた。


そんな中で参加させていただいた『静岡deコーギー祭り』。楽しくって浮かれまくったなぁ。みんなが笑顔でノントラブルで終わった。主催の上杉さんとは一度富士の近くのドギーズアイランドでお会いしていた。実は当時、前文①で書いた様にまだ人付き合いが少々苦手で上杉さんの事を覚えていなかった。『静岡deコーギー祭り』の時、上杉さんの方から挨拶に来てくださったのに…。誰かと間違っているのでは?と失礼な発言をしてしまったわたし。自宅に帰り当時の写真を見たら上杉さんと浅倉さんが写っており……あの時は数ヶ月へこんだ。今も小さな棘が刺さってるみたいに心にチクチクと痛みが残っている。

上杉さん。本当にごめんなさい。


静岡の皆さんもコギ愛が熱く、オフ会を成功させようと全力投球だった。わが子の笑顔のため、みんなの笑顔のために動いていた。その熱を感じたわたしとくるみままはじっとしていられなかった。微力でも何かの役に立ちたいとお手伝いを希望し、そして優しい皆さんに受け入れてもらえた。前日降った雨の水溜りの整備も、オフ会に参加する方々が笑顔になっているところを想像するとなんだかワクワクしながら作業をすることが出来た。50m走のスタートフラッグ係をさせていただいた時は、出場したコギさんとご家族の深い愛情を目の当たりにさせていただき、感動の中、ひと家族ひと家族に心を込めて、本当に心を込めて、スタートフラッグを振ることが出来た。ご指名いただいたリードリリースのかけ声も、洒落たことも言えず本当にヘタクソで申し訳ないと思っている中、誰ひとり文句を言わずにいてくれた。みな、わたしがコギさんたち保護者さんたちの笑顔が見たい、その一心でやっていることだと感じてくれて、それで文句を言わずにいてくれたのだろうと思う。みんなの優しさがとてもありがたかった。


いつしか


『くるみも笑顔。みんなも笑顔。』


これがわたしの生きがいになった。


そしてある日、河口湖にあるペンション・モンターニャのオーナーが、世界に通用する様な日本最大級のコーギーオフ会をやろうと思っていると夢の様な計画を話してくれた。その夢の様な計画がAJC(All Japan Corgi's weekend)だった

なんでもやりますから関わらせて下さい!とオーナーにお願いし、本当に微力ながら準備からお手伝いさせてもらうことが出来た。グループLINEでの打ち合わせから楽しくて仕方がなかった。開催当日の事を想像しただけで胸がワクワクドキドキした。

結果、前夜祭の進行、きらら駐車場の誘導、ビックリコーギー大賞の進行、終了後のwoof駐車場の誘導、シャトルバスの清掃と様々なことに携わらせてもらい、一日中楽しくて仕方がなかった。

コギさんとそのご家族、そしてもちろんくるみも、みんなに笑顔になってもらえる様にと精一杯取り組ませてもらった。帰りの駐車場で誘導していた時、いく人ものコギさんとご家族が車から顔を出して「楽しかった」「ありがとう」と笑顔で声をかけてもらえた。終わってみたら、笑顔と感動を貰ったのはわたしの方だった。


コーギーは人間を笑顔にしてくれる。

また、コギさんを愛してる方々は笑顔の人が多い。

笑顔が笑顔を生む。笑顔の連鎖…それがコギ界隈だと思う。


この笑顔のために自分という存在が、たとえ微力でも役に立つことが出来れば、結果としてくるみとコギさんたちに少しはお返しが出来たことになるのかなぁ、と思うようになった。

そして地上のコギさんだけでなく、お空組のコギさんたちとそのご家族へ想いは広がっていった。

お空組へ進級した何人ものお友だちコギさんたち。あるコギさんは病魔と最後まで戦いぬき、あるコギさんは寿命を最後の1秒まで生ききった。その犬生に愛情をいっぱい注ぎ共に歩いたご家族のみなさん…。

『感動』という一言で簡単に表現したくはないが、わたしの心はたくさん泣き、ふるえ、揺さぶられた。

そして、ある日真実を知り、自分の無知さにショックを受ける。


お空組へ見送られたご家族は、実はお空に居るわが子のことを元気なコギさんの前では話しづらく思っており、コギさんがいない今、オフ会やイベントへの参加はしり込みしているそうなのだ。


知らなかった。まったく想像もできていなかった。

けれど知った後は“お空”と“大地”の境界線を無くし、一緒になって笑顔になれるオフ会やイベントなどが出来ないものかと考えるようになった。“大地”が“お空”へ溶け込んでいくのだ!

くるみとくるみまま、コギさんたちとご家族、そしてお空組のコギさんたちとそのご家族のみなさんが笑顔になって貰えるように自分の力を注ぎたい……自分の人生があとどれくらいあるのか知らないけれど……その残っている時間を使いたいと思う。


そんな想いはあっても具体性に欠けてるわたしに、さくらパパさんが打ち出した『那須deコーギープロジェクト』はわたしの理想とガッチリ重なった。

広大な土地にコーギーとコーギーを愛してる方々のパラダイスを作ろうというのだ。いつ行ってもコギさんしかいない場所。夢みたいな事が現実に出来そうなプロジェクト!これまで知り合ったコギさんご家族、コギさん好きの方々、そして主役のお空組地上組のコギさんたちの顔が浮かぶ。オフ会やイベントは事前に予定を立て休みを確保しなければならないが、このプロジェクトが完成したら当家の都合の良い日に出向いてもコギさんがいる!コギさんしかいない!安心してくるみを遊ばせる事ができるし、かわいいあの子やこの子に会えるかもしれない!ご家族の方々とワイワイ出来る。初めましてのコギさん家族とコギ愛談義で笑顔になれそうだ。更に、さくらパパさんママさんと打ち合わせした際、お空組のご家族にも笑顔になってもらえる場所にしたいという理想形がさくら家とまったくいっしょだった事は本当に嬉しかった。

このプロジェクトは現地を整備する事からスタートする。つまり1から作っていくので、自分や他のコギ愛に満ちた方々の意見を取り入れた最高のものを作る事が出来る!

ただお金の面が心配だった。しかしそれもさくらパパさんはしっかりと計画を練ってくださっていた。

もうあとはコギ愛に満ちた方々と集い、夢を語り実現に向けて歩むだけ!


プロジェクトは動き出した!


初回募集で参加した方々を立ち上げメンバーとし、現在も視察会(伐採、清掃といった整備込み)とミーティングを行なっている。参加した方々はコギ愛に満ちていて一緒に居るだけでも楽しく幸せな気持ちになれる。

嬉しいのはプロジェクトメンバーにお空組のご家族が参加してくれている事!“お空”と“大地”が繋がって初めてここは本当のコーギーの楽園になる。わたしはそう思っていたのでお空組のご家族とお会いした時は、嬉しくて涙が出そうだった。

本当にこれは夢じゃないのか?とたまに思う。実はわたしはもう死んでいて、肉体とおさらばした意識だけが妄想に浸ってるんじゃないか、と。


でも、嬉しいことに、どうやら現実のようだ(笑)


この地を1020年と何代も何代も後の世代のコギさんたちに継承していけるように頑張って整備し、管理していきたいと思う。


余談になるがわたしの大好きな話しに『天国と地獄』の話がある。


天国にも地獄にも沢山のご馳走が盛られた大皿があり、住人は箸を一膳ずつ持っている。だがその箸の長さは己の身の丈程もあろうかという長い長いもの。

地獄の住人たちは自分の口にご馳走を運ぶ事ができず苛立ちとひもじさに鬼の様な形相で悶え苦しむ。

一方天国の住人たちは「あなたからどうぞ」と、その長い箸を使ってご馳走を自分以外の人の口へ運んであげる。だから天国の住人たちは常に笑顔で、お腹が満たされ、幸せな時間を過ごしている。という話し。


わたしはコギ愛に満ちた方々がこの話の中にある天国の住人たちとダブって仕方がない。


イベント、オフ会、旅行、カフェテラス……どこで会ってもコギ好きの方は優しい。そしてみな笑顔だ。


そんな方々と、いつでも会える、集まれる場所。夢の場所。

那須・コーギーの森。


この夢のパラダイスが出来上がった暁には、コギさんとそのご家族、お空組のコギさんとご家族、み〜んなが笑顔で遊び、話し、見つめている風景を眺めながら幸せな気持ちでお空に登っていけたらなぁと思う。


こぉ〜んな感じでね(笑)





次回は『那須・コーギーの森』についてお話しします。