那須・コーギーの森への想い ① | ずーっといっしょにいようね!

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2010年7月27日生まれのウエルシュ・コーギー・ペンブローク
“くるみ”との日々を綴っていきます。
人もわんこも大好き!かけっこ、水遊び、雪遊びも大好きです!

更新が数ヶ月空いてしまう時もあるマイペースなブログです。

今回のブログはただ今進行中のプロジェクト、『那須・コーギーの森』について、わたしがなぜ参加しているのかについて書いています。コーギーを愛してるたくさんの方と一緒にこの那須の森に集まりたいと思っています。いまだお会いした事のない方も多いと思いまして、わたしがどんな人間なのか、那須の森に参加・利用する前にちょっとだけ知っていただけたらと思っています。

かなりの長文ですので興味ない方はスルーして下さい。


今年誕生日を迎え、めでたく四捨五入して60歳になれる歳になったわたくし。around60(ろくじゅう)。略してアラ・ろく()

九州は宮崎の片田舎から19歳で上京。俳優になりたいという夢だけでいきあたりばったり、無計画の上京だったなぁ。世にあまり名は知れてなかったけど古くからある劇団(1954年創立)に研修生で入り、後に劇団員になり、その後分裂。新劇団の創立に加わったけれどいろいろついてゆけず退団。その後友人のツテを辿ってとある劇団のお手伝いをさせてもらい、その後テレビや映画でエキストラを。

けれど、やはりお金の無い生活に耐えられず33歳の時にバイトをしてた今の会社に入社。

初代社長さんの時は仕事が、会社が楽しくて仕方がなかった。

会社での今のわたしはといえば居ても居なくてもあまり影響が出ない存在。若手中堅の社員からすれば「まぁ居てもいいんじゃないスか」てなもんだと思う。「居なくていい!o(ω´ )o」と言われないのは、入社して今日まで20数年間、平社員のベテラン(仕事がベテランの平社員ではなく平社員という位置のベテラン www)という立場だからだと思われる。ここまできたら会社寄りの人間になんてなれないから若手中堅の会社への不満がとってもよくわかる。心の底から共感できる。本気(マジ)で。会社に20年もいるベテランならばそこで若手中堅をいさめるのが役目なのかもしれないがわたしはそこまで会社を愛していない。いや、現社長に替わってから愛社精神がなくなったと言って良いと思う。


そして歳をとるごとに人との付き合いが苦手になっていった。仕事で人と会う事に抵抗感が出てきた。だからといって逃げ出すわけにもいかず我慢して仕方なくやり過ごす日々。これ最近ますますひどくなり、朝起きた瞬間から人と会いたくない状態に陥る事しばしば。生活費を稼ぐためには現場に出て無理して明るく振舞い、笑い(作り笑いで1日が終わることなどしょっ中)、何か言われないように、ミスしないように、1日を終えなければいけない。家に着くとドッと疲れが出てくる。寝ようと布団に入ると「なんで楽しくもないのにへらへら笑ってるんだ?俺は」と自己嫌悪になり、過去の失敗やクレームまで思い出し、ああしておけばよかったこうしておけばよかったと考えはじめ、気づくともう起床時間の12時間前だったなんて事は日常茶飯事。


この症状は何故かオフ会やコギ絡みのイベントなどでは大丈夫なため、ただただ「仕事したくない病」なんじゃないだろうかと自分を責めてしまう。



自分の存在理由が見つけられず、消えてしまいたいと自分を追い込んでいた。

しかし、くるみが来てからインドア派のわたしもくるみままにうながされ休日は外へ出るようになった。くるみにわんこの社会化勉強のためドッグランに行くようになったためだ。くるみは生まれつき天真爛漫な性格なのかドッグランに行っても臆する事なくいろんなわんこと遊ぶことができた。保護者の方々にも愛想を振りまきたくさん可愛がってもらえた。くるみがいい子でいてくれているおかげで人見知りに陥っていたわたしも、他の保護者の方に話しかけられたり話しかけたりすることができた。くるみがいい子な分、保護者の自分がくるみに恥をかかせないように、コギさんやわんこたちに、そのご家族に、愛される様な保護者にならなければと思うようになった。


よく『犬の社会化』が云々というけれど、犬の社会化という言葉の真髄には「犬が犬社会でちゃんと生きていけるように、その保護者である人間がしっかりと社会化出来てなければいけない」と謳っている様な気がしてならない。チッコやウンチの処理は当たり前だが、くるみが他の子に嫌がる事をしていたら速攻引き離し、相手のわんこと保護者さんに謝らなければならない。

これは某ドッグランであった事だが、多頭飼いのバーニーズに狩られたくるみはお腹を見せて降参した。それを見たバーニーズの飼い主(保護者ではなくあえて飼い主と表現する)は、叱るどころか「この子は大丈夫だわ」とニコニコしはじめた。どうもくるみの前にも他のわんこを狩り、その子の時は逃げ回り狩られた保護者さんが激怒したらしい。くるみをレスキューして直ぐにそのランを去った。バーニーズには腹が立たなかったが飼い主には軽い殺意を抱いた。全く社会化が出来ていない人間。こんなことをしていたらどこのランでも嫌がられ誰も遊んでくれなくなり居場所がなくなる。かわいそうなのはバーニーズたちだ。そんな想像力もないのだろうか?


それに比べるとコギさんの保護者の方はマナーがいい。いつもわが子への愛に満ち、コギ愛に満ちてる方が多い。わたしの周りにいる方々はそんなコギ愛に満ちた『コギラバ(Corgi Lover)』さんでいっぱいだ。だからますますコギさんが好きになった。

わたし自身もコギさんに会いたくなり、ドッグランだけでなくイベントやオフ会にも参加する様になった。

そのうちに顔なじみの保護者さんとコギさんが出来て名前も覚えてもらえる様になった。くるみまましかくるみとドッグランに行けなかった某日「◯◯◯さんがくるみパパに会いたかったって言ってたよ」と聞いた時は本当に嬉しかった。自分はここに居てもいい、大袈裟かもしれないけれど生きていてもいいんだと思えた。自分にも存在理由があるんだと思えた。


たくさんのコギさんに会い、いろんな性格の子がいる事もなんとなくだけれどわかってきた。くるみの様に天真爛漫な子。恥ずかしがり屋の子。走るの遊ぶの大好きな子。のんびり屋さんで優しい子。いつも何か訴えてガウっている子。

ちなみにくるみままとも話すのだがムダ吠えって何?彼ら彼女らは理由があってガウっている。それをムダと言っているのは人間の都合だ。わたしとしてはガウる理由を探すのも楽しかったりする。

ただ本当にコギラバさんたちは常識ある方が多くてガウるわが子を叱り、周りにごめんなさいって謝り続ける方がほとんど。

ガウる子を人間に置き換えればなんの不思議も抵抗もない。人間だったら到底好きにはなれない性格の子もコギさんなら愛くるしく思える(つまり「なんじゃゴルァア!」って吠える人間は好きになれないけど、そんな感じで吠えるコギさんはかわいいしお話ししたくなる)ガウる子が思いっきりガウれる場所があればいいのにと本気で思う。


こうして、くるみをとおして知り合えた保護者のみなさんとの繋がりがわたしの人生にどれほど彩りを加えて下さってることか。知り合えたコギさんたちがどれほどくるみを元気付け笑顔にし、わたしたち夫婦を笑顔にしてくれたことか。








つづきます。