女性ホルモンに類似した化学構造をもつ、大豆イソフラボン由来の物質がエクオールなんですね。

当院ではこれまで扱ってきませんでしたが、、

エクオールを病院や薬局で購入できるようにしたものが大塚製薬のエクエルという商品ですが、類似品や模造品もどんどんでてきているそうで、

このたび、エクエルのプチ錠剤タイプというのが販売されていることを知りました。これは模造品や類似品で惑わされないように、病院でしか販売できないものだそうです。

なおかつこのプチ製剤では、従来品だと1日4錠だったのが1日2錠で済む上に、1つの錠剤のサイズも飲みやすい3分の2程度に縮小したものだそうです。

価格は従来品と同じ1か月分税込み4320円です。

まだ当院ではこれから取り扱いとなりますので、事前周知としてこのブログを上げました。

 

エクオールによる効果で、大塚製薬による臨床試験によると、統計学的に有意に改善されたものとしては、顔面のホットフラッシュと、皮膚の質感向上と、骨密度の維持、といったものだそうです。

 

このエクオールは大豆を摂取することで、腸内細菌のうちある種の乳酸菌により産生されるということですが、毎日大豆を摂取していたとしても、日本人の半数はエクオールを産生できない体質だそうです。腸内細菌叢の問題なのでしょう。

また、産生する体質だとしてもその量が十分でないかもしれません。

それでこのサプリメントを補充すれば、どちらの体質の人でも効果的に、食事の内容に関係なく、エクオールを摂取できる、ということです。

 

実際に統計学的有意な効果がでるのは服用開始後3か月とかいうデータもありますので、即効性はないかもしれません。

が、更年期障害の症状のうち、ホットフラッシュが一番一般的で頻度も多いので、試す価値はありますね。

プラセンタは注射に通院しないといけないのと、注射ですから、いちいち痛いという問題もあります(肘の皮下に注射すると痛いのが軽減する方法もありますが)。ただ、プラセンタは女性ホルモン的作用以外にもいろいろ効能がありますので、一概に比較はできませんが、諸事情でプラセンタ以外の治療を考えたい人には良い話かと思います。

 

当院では、医療機関専用の、プチ製剤を扱う方針で検討しています。ご希望の場合にはお問い合わせください。