エルデンリングをクリアした。楽しめる部分もあったし、クソすぎて擁護できないと感じた部分もあった

個人的に点数をつけるなら60/100くらい。クソゲーではないが決して神ゲーではない。メタスコア97??そんな価値あるゲームじゃねぇよ。海外のフロム信者のレビュー工作としか言いようがない、キモすぎる


エルデンリングは凡作。少なくともソロ基本の高難易度攻略ゲームとして見たときには凡作というしかない。だから"過大評価がすぎる"というのがぼくの評価


評価すべき点はボリュームと雰囲気。操作感も個人的には嫌いではない。だけどいつものフロムの良さ、くらいのニュアンスなので、エルデンリングが特別いいということではない


評価できない点は大きく2つ


①オープンワールドの意味がなく、革新性はゼロ
②後半のバランスがぶっちゃけ調整放棄。総じて完成度が低い


①は、エルデンリングを言い表すのにベストな表現は「ダークソウル4」で、本当にそれ以上でもそれ以下でもない


成長システムも基本のゲーム性もほぼダクソ3。そこに申し訳程度にオープンワールドの味付けがされているだけで、目新しさは本当に一切ない


メタスコア評価で革新性がどうのこうのと謳っているものもあるが目を疑う。エルデンリングはオープンワールド要素以外に挑戦的なことはほぼやっていない。むしろ基礎設計部分はダクソのまんま、超保守的なので、良い悪いを抜きにしても革新性というのはない。フロムもそんなもんプッシュしてないだろ。本当にプレイしたか?


オープンワールドの意味はない。はっきり言うけど、一切ない。というのもアクションRPGとオープンワールドは元々かみ合わせが非常に悪くて、RPGとしての制約がオープンワールドの良さを潰しつつ、フロム自身もオープンワールドに合わせたゲームデザインをしなかったから、結局ただ広いだけの実質クローズエリアになっている


顕著なのが崖。エルデンリングは崖が行く手を阻むことが非常に多い。落ちたら死ぬ高さか登れない壁か。見た目はつながっているようでいて、実質的には幅が広いだけの一本道が何本か枝分かれしているにすぎない。移動の自由がほとんどない。これではクローズワールドとなんも変わらん


RPGのレベルデザインとの相性も悪い。適正レベル以上の場所は実質的に行けないし、実際ボスを倒すまで先に進めない関所的なエリアも多いから、結局好きな場所に行けるわけではなく、オープンワールドとはとても呼べない


しかもフィールドの7~8割はどこかで見た光景。高い壁か、長く突き出た岩か、だだっ広い草原か、素材が落ちてる木々か、フィールドのほとんどはこの4種類で、そこをひたすら馬で、なんの発見もないまま走り続けるだけになる。無駄でしかない


よくよく考えたら同じパターンのなにもないエリアに、ポツポツと坑道やら村やら敵の野営地やらがあって、なんとなく隙間なしに敵が配置されているという感じ


いや別に、それコピべのパターン消してクローズワールドで圧縮したほうが濃密でいいじゃん。意味ないよオープンワールド


botwと比較してるバカもいるけど、正直この程度のゲームでbotwと比較するのは失礼だよ。botwは無駄なスペースはほとんどない。視界に入るものに必ずなにかあって、マップのすべてが探索対象になる。オープンワールドとしてもっとも濃密な作品の一つだよ


エルデンリングのマップは実質スカスカ。目的地が遠いだけで道中に意味というものがない。なぜなら祠やコログに相当するものがほとんどなく、山登りや滑空で行ったり来たりする要素もないから


確かに探索ボリュームはあるので、ダクソより走り回る楽しさはある。だけどNPCの少なさやダークな雰囲気も相まって、新鮮味というのは割と早い段階でなくなる。少なくともbotwで感じた完成度の高さはエルデンリングのマップからは感じ取れなかった。無駄に時間がかかるダクソでしかない


ダンジョンや砦内は馬から降ろされるのでいつものダクソになる。道中馬で走っているところには特になにもない。結局こうなるので、寄り道ダンジョンがやたら遠いダクソ、という結論に落ち着く


②後半以降のバランスの悪さも酷い。そもそも寄り道すべき場所がなくなり、オープンワールドですらなくなる時点でアレだが、プレイヤーの成長曲線に対して敵のステータスのインフレが著しくなる


具体的には雑魚も含めて敵の火力とHPが跳ね上がりすぎる。とにかく敵が硬く一撃が重い。どこかで足止めしてじっくりレベル上げでもしないと、普通に進むとゲーム難易度が根本的に変わるくらいのステータス差になる。レベル上げで自分が強くなり楽ができるとやる気につながるが、このゲームの後半はレベルを上げないとまともに戦いに参加できない、という状況に陥りやすい。自分が強くなる以上に敵が強くなるのだから当たり前なんだが、レベルデザインとして練られているとは到底思えない。だって、あれ?どこか先に行くべき場所スキップしちゃった?敵が強すぎるよな、って常に感じ続けるからね


ボスの配置も攻撃もシステムと噛み合っていない。ダクソはローリングの無敵時間が結構長く猶予をとられている反面、ローリングに硬直もしっかりある。なのにこの硬直を潰すような長時間の連撃がかなり多い。マレニアが特にわかりやすいけど、よほどうまくやらないと避けきれない理不尽な攻撃をかぶせてほら強敵だろう、とやっているだけで、そりゃ強いんじゃなくて理不尽なだけなんだよ


こういうのはゲームシステムと敵の動きが噛み合ってないってだけ。sekiroの敵をダクソの動きで対処させられる理不尽ゲーという意見もあるけど、言い得て妙だと思う(sekiroのボスはあんな動きしないけどな)


ぼくはダクソのボス戦は達成感やカタルシスがなくてつまらないと思ってるんだけど、エルデンリングのボスもまんまそれなのよね。モンハンでもsekiroでも、アクションゲームとして優れているボス戦というのは応答構造がシンプルでわかりやすいんだよ。モンハンは距離をとって相手の隙に叩き込むゲーム構造だから「待って解放するカタルシス」が爽快感になるし、sekiroであればあいての攻撃をミスなくジャスガで捌ききるゲーム構造だから「ノーミスでやるリズムゲーの緊張感」が楽しさになるんだけど、エルデンリングのボス戦にはこういうものがない


モンハンでいうなら、フレーム回避し続けなければとても避けきれない暴れまわるモンスターを、回復薬がぶ飲みとバ火力の短期決戦で落とし切るだけのゲーム、みたいなもん。つまんねぇよそんなの


そこらの盾兵と睨み合ってるほうがよほどカタルシスあって楽しいもん。エルデンリングのボス戦ってそのレベルのつまらなさだよ。良ボスと言われる連中が、sekiro最糞ボスの怨嗟鬼の数十倍はつまらないクソだからな。クソボスに至っては二度と戦いたくないレベルでストレスだけがあったし


ダクソ式ゴロゴロゲーのシステムと相性悪いボスを用意して高難易度とか言ってるの、ほんと調整放棄だと思うんだよね。だってそれプレイヤーが対応しようがないじゃん。そんな未完成品売り出すくらいならオープンワールドの部分削ってくれてる方がよほどいいんだよ


この手の話すると「○○装備すれば簡単に倒せるだろ」みたいなIQギリ健のフロム信者が沸いてくるんだけど、ビルドの自由度がウリのゲームで特定ビルドが強要されることがどれだけゲームの評価を貶めるかわかってんのか?ポケモンで「四天王倒せないって、厨パで組めばいいだけだろ」と言ってるようなもんだからなそれ。ポケモンのパーティ編成の自由度をかなぐり捨てたクソの極みみたいな回答してんじゃねぇ。ビルド固定になるならはじめから完成度高い別のアクションゲームするっつーの。sekiroでいいだろそれ


特化して刺さるビルドはあっていいけど、どのビルドでもある程度の難易度に落ち着くようにしてなきゃただの調整放棄なのよ。モンハンみたいにモンスごとに特化装備揃えること自体が目的になってるゲームではないし、ステ振りもあれば強化アイテムの限度もあるんだから、拒絶されるビルドってのはあっちゃいけないわけ。マレニアのガン盾否定とか、あぁいうのはゲーム設計として終わってんのよ。より強い装備やステ振りを探すというのも1つのプレイスタイルだけど、その遊び方を強要される謂れは誰にもはない


複数ボスもクソ。ダクソ式ゴロゴロゲーと複数ボスは相性が悪すぎる。モンハンの二体同時がまともにゲームとして成り立たないのと同じで、回避硬直があるのに攻撃判定を複数バラバラに動かすとゲー厶構造が簡単に破綻するからな。後出しジャンケンに 勝ち続けるゲームしてるのに両手でバラバラに手を出されるようなもんだよ


神肌とか単体なら悪くないボスなんだけどさ、結局避けて刺すの応酬なわけよね、そこにエグい火力とHP差があって、緊張感がゲーム性になるわけなんだけど、複数ボスと戦うと確実に攻撃を通せる瞬間が激減するから避けて避けて避けて避けて避けて避けて刺す、という死ぬほどレスポンス悪いゲームになるんだよ。面白いわけねぇだろこんなの


そのための遺灰じゃねぇのかって話だけど、後半は相手の火力インフレで遺灰が即溶けするから意味ねぇんだよ。どころか遺灰の回避次第で結果がめちゃくちゃ変わるから、極端に運ゲーになるんだよ


神肌の2人を倒したとき、うまくいった回は写身がたまたま粘ってた回で、なんの危なげもなくクリアしちゃったんだけど、逆に同じレベル同じ装備で同じように動いてるのに、写身が即溶けして30秒でタイマン終了するときもあった。マレニア1段階を最初に突破したときも、写身がうまく避け続けてたからあっさり突破できただけで、逆にひどいときは延々とドレインされてほぼHPマックスのまま溶かされたりもした


こういうのな、勝っても負けても達成感ないんだよ、徒労感しかねぇよ。そのくせ遺灰を念頭に置いた調整だからまともに1人で戦うとめちゃくちゃしんどいんだよな。これも調整放棄だよ実質


まとめるとエルデンリングはただの凡作。良くも悪くもダクソ4だし、完成度の低さなら歴代でも相当上位。アンストして弦ちゃんしばいてるほうがよほど楽しい。対人はやらないからそこが評価できないってのもあるけど、とにかく未完成というか、雑な部分(特に後半)が目につくから、少なくとも神ゲーでもなんでもなくて、とにかく過大評価がすぎるゲーム。いつも通り信者の声がうるさいだけで、別に無理してやるようなゲームではなかった