ロンドンブーツの淳が青山学院大を受験する


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という話を知ったのは少し前なのだけれど、結果公表直前(公表はおそらく2/17のabemaTV番組内でやるらしい)なのでぼくなりの予想を書いておこうと思う


ちなみに受験票の番号を覗き見たと称する人物が「合格していた」という情報を流し、ネット上では議論になっている



結論から言うと、ぼくの予想は



不合格


だと予想している。というか、はじめから受かる要素がないと思っている


次の2つの事実から導き出される

・勉強計画に無理がありすぎる
・センターの結果が明らかに実力不足であることを示していた

どうもこのへんの話をしている人が少なくみえるので、代わりに書くというレベルの話





勉強計画に無理がありすぎる

まぁ、大学受験界隈の情報をある程度持っていたらわかるのだが、そもそも今回の話は計画があまりにも無謀だというところからスタートする


abemaTVの番組プロジェクトとしてスタートした企画なわけだが、個人的に一番驚いたのは「100日で合格一直線」なる、その実3ヶ月でやってしまおうという全体計画の短さだった


誰でも知ってる通り、大学受験生は1年かけて勉強する。先取り先行や浪人によってそれを2.3年に伸ばしたりもする


3ヶ月で受験するというのは一般受験生の1/4の時間で仕上げるという宣言なわけだ。いくらなんでも無理があるだろう


ではこれまでの積み重ねはどうか?wikiでロンブー淳の項目をみると「工業高校卒」が最終学歴になっている。本人の地頭はともかくとして、受験勉強の蓄積はほぼ0スタートと考えていいだろう


さらには40過ぎという年齢からくる脳や体力の衰え、また仕事しながらというさらなる勉強時間の確保の困難さを考慮すると、合格するために必要な勉強効率は一般受験生の数十倍ということになりかねない


青学受験はもちろん、同学部を受ける受験生たちに勝って、追い抜かないと合格できないわけだから、元々の積み重ねが足りない40過ぎのおっさんが短期間で成し遂げるには凄まじい勉強スピード=勉強効率が必要になる計算なわけである



しかし彼には特別講師として東進ハイスクールの現役講師がマンツーマンでついている。さらに青学特化のカリキュラムを組むことを思えば、勉強効率は一般受験生よりはるかにいいとは言えるはずだ


が、それでもなお時間的に厳しすぎるというのが実際のところ。確かに世の受験生たちはいまだ非効率な勉強法でやっているから、ぼくでも自分のカリキュラムであれば効率を3〜4倍に詰められる自信がある。しかしいくら大学を絞っても、数十倍の効率は出せない。それができたら逆説的に現役受験生たちは信じられないほど非効率でスピードが遅いということになってしまうからだ


現役受験生が1日10時間かけてやっている内容を10分でできるだろうか?いくらなんでも無理だと思わない?




センターの結果が実力不足を端的に示した


1/13に行われたセンター試験の結果について、本人は濁しつつ6割前後と回答したそうである。受験に詳しい人ならこの時点で不可能だと断言するだろう


青学はmarchでも上位と言われる。下手な国立より難しいし、上は早慶、私立での入学難度でいえば早慶、同立に次ぐレベルと言っていい


青学には興味がないので細かい数字は把握していないが、合格に必要な実力はセンターでいうと8割前後であると言われるので、この事実から持ってまず無理と判断できてしまう


これは1/13における実力が足りないというんじゃなくてそこから1ヶ月でセンター8割程度の実力に持っていくのは無理という話をしている。時間的にもう詰んでいると言える


なぜかというと2つ理由があって

・センター6割から先は点数の伸びが一気に鈍化する
・センターは実力が否応無しに出る

からだ


この話は受験をする人たちに広く知っておいてもらいたいのだけれど点数の伸びは5.6割程度を境に何段階も壁があり、どんどん成長が鈍化していくので、単純に間に合わなくなる計算になる


なぜこんな話になるかというと、受験問題にももちろん易問から難問まであるわけだけど、点数6割は「易しい問題から消化しての点数」なので、逆にいえば残り4割は難問ばかりなわけである


点数が上がれば上がるほど、よりハイレベルな問題が解けなければ点数にならなくなる。応用問題は理解に時間がかかる以上に、範囲が広く問題数が少ない=出題ヒット率が低いため、いくらやってもなかなか点数に反映されない


5.6割くらいのラインは、その科目の基礎的な部分を抑えていれば解ける=出題率も高くヒット率も高い、のですぐに到達できる点数となる。しかし、これを7割にする、7割から8割にする、それぞれ壁があってより膨大な勉強をこなしてヒット率を上げるしかなくなるからどうしても点数が上がれば上がるほど伸び悩むことになるわけだ


これを彼の点数で言うなら基礎的なことを終わっただけでセンターを迎えてしまったということ。基礎をやるのに2ヶ月も消費しているのに、残り1ヶ月で応用をやって綺麗に伸ばすなんてできるわけがない20点を60点にするより、60点を80点にするほうが勉強量が多くて時間がかかる


すると単純に時間的に無理だという結論しか出ない



もう一点、センターは実力が否応無しに出るというのもある


センター試験は満遍なくいろんなエッセンスが散りばめられて作られている。できるだけ問題や能力による偏りがないように配慮されているわけだ


すると必然的に運による上下幅が少なく、実力に近い数字が出るということになる


ということは、1/13時点での彼の実力は、やはりセンター6割程度と判断できるわけだ。運悪く問題に恵まれなかっただけで実力は8割相当だ、とかそういうことはない。だから残り1ヶ月時点で6割の点数なら、そりゃ無理だろうという話にしかならない。センター6割と聞いた時点で無理だと判断できるのはこういった理由による




*いくつかの反論についての反論



いくつか、合格するのではないか?という情報が流布されているし、応援する人たちがよく持ち出しもするが、そのうちいくつかに反論してみよう


・直前模試で合格最低点を超えた


直前放送で模試の点数がかなり高得点だったと言っていたらしいのだが、実はこれは公開模試ではなくただの過去問をやった話


で、そもそも特化カリキュラムというのは過去問から傾向対策を練って作っているわけだから、普段受けていた授業も過去問からエッセンスを抜き出して作っているわけだ


彼がこのギリギリまで過去問をやっていなかったかすら微妙なラインでもあるから、結局はじめて見る問題で高得点を出したわけでは決してないという話になってくる


普通に考えればセンターの数字が実力で、過去問の数字は下駄を履かせたものだと言えるはずだ。過去問で高得点をとっても、それが実力だから受かるなんて話には到底ならない、だって見たことある問題ばっかりなんだから


むしろわざわざ過去問をやったことがある意味実力不足を示しているとも言える。どういうことかといえば、東進講師陣は本人の実力や合格可能性を否応無しに理解してるわけで、過去問をやって誇ることに意味がないことも理解しているはずである


もし仮に実力がついているなら、ぼくが講師陣なら予想問題を作って模試をやるということをする。過去問というのは傾向対策のためには役立つが、過去にで問題は再びは出ないので、ヒット率でいえば低く、やる意味があまりない。だから直前期にやるべきなのは今年の予想問題だ。青学特化で傾向対策を熟知している講師陣なら問題作成などさして難しいものでもない(それができないならノウハウがないということで、ノウハウもなしに本人が受かるわけないということになる)


で、それをしないというのは不合格が濃厚だから番組の話題作り、よくて本人をやる気にさせるためのエサとして高い点数が取れる過去問をやっている、と判断できる。カリキュラム次第と言えなくもないが、どちらにしても過去問でお茶を濁すのは手抜きみたいなもんで、東進講師陣が本気でやっていない一つの証拠だ。場合によってはそれも、講師陣が不合格をはじめからわかっているということの表れだろう



・集中力が違う、現に伸びが凄まじい


これについては低い点数から引き上げるのと、高い点数から引き上げることの差で書いたように、まったく基礎もないところから基本中の基本を叩き込むだけである程度点数はつくので、さして凄い話でもない


集中力は定量化できるものでもないが、肉体的な衰えがある上でハードな仕事の合間の勉強で他受験生をチギる集中ができるというのは理に合わない



・敦は負ける戦いはしない


一番合格の可能性があるとすればこれだろう。要するにはじめから勝ちが決まっているような場合だ


裏金入学を青学が認めるとは思えないし、利点もない。有名芸人の入学は青学クラスならイメージアップではなくイメージダウンに直結する。だって工業高卒のおっさんがちょっと勉強したら受かる程度の大学と言われてしまうからだ。青学からすれば絶対に入学させたくない


となると、勝つルートはどこにあるのか?それは企画自体がヤラセの場合だけだ。要するに何年も前から準備をしていて、さも短期間でやっているように見せているだけという場合なら一発合格も全然現実的な話となる


合格までのプロセスがほとんど物理的不可能を伴うのだから、3ヶ月合格をしたらそれは奇跡だったのではなくヤラセだったと考えたほうがいい





追記 ( 3/4 )


結局、最終的に全落ちという結果が出たそうなので予想は当たったことになる。誰か焼肉を奢ってくれ

……と言いたいとこだが、これはKP不在のフリーキックくらい確実な話だったから、別に誇っていいものでもない。予測というより推察レベルだし


改めて読み返すと、いままで実は勉強してましたというヤラセの説はセンターの結果を見た時点でありえないと判断できたはずだったし、そういう意味では綺麗に予測を当てた、ということでもないしね

まぁなんにせよ、落ちてもらってホッとしている。別にmarch出身者でもないからどうでもいいといえばいいんだけど、合格されてたら青学の評価は地に落ちてたしな。在学生や目指してる受験生が可哀想だもの

勘違いしないで欲しいのは、別に淳、彼自身が嫌いとかそういう話じゃないってこと。私人としてまた1年かけて来年受験するなら応援してもいいかもとは思うけどね。まぁテレビ人という時点で私のイデオロギーとしては無条件で軽蔑の対象だけど、恨みや憎しみ、まして妬みなんかはどこにもないしね