先日、7/5(金)の認定NPO法人

「ロシナンテス」のザンビア報告会で、

私が気づいた事を心理学の理論に照らし合わせて考えてみました。ロシナンテスの方達にとっては、もうすでに身を持って感じていることかもしれません。

 

 報告会の中で、スタッフの方が、まず、施設の目的や意義をその地区の村長や酋長に説明し、その内容を住民に説明してもらうことの重要性と効果を強調されていました。

 

 最後に理事長の川原さんがおっしゃっていたこと

「現地の人が我々の支援に依存してしまうことは良くないこと」

「現地の人が支援者に依存せず、自主的・主体的に考え、行動していくことが大切」

 はっきりと細かい言葉は覚えていませんが、このような内容だったと思います。

 

 私が今、心理学で

     気になっている言葉は自尊感情です。

 それと主体性の関係をChatGPTで調べてみました。

自尊感情主体性

① 自尊感情と主体性の向上

 自尊感情が高い人は、自分自身に対する自信や肯定感が強く、自己価値を高く感じる傾向があります。このような人は、自分の意見や価値観を持ち、それをしっかりと表現し、他人の意見や影響を受けやすくない場合があります。したがって、自尊感情が高いと主体性も強くなる傾向があります。

② 主体性と自己決定

 主体性とは、自分の意思や目標に基づいて行動し、自己決定をする能力です。自尊感情が高い人は、自分の価値を認められていると感じるため、自分の意見や選択を尊重し、自己決定がしやすい傾向があります。

③ 自尊感情の低さと主体性の低下

 自尊感情が低い場合、自己価値感が弱くなり、自分自身に対する信頼や自信が不足しやすいです。その結果、他人の意見や期待に左右されやすくなり、主体性が低下する可能性があります。

④ 社会的影響と主体性

 社会的な環境や他者との関係も主体性に影響を与える要素です。自尊感情が高い人であっても、他者からの支持や肯定があれば、さらに主体性を発揮しやすくなることがあります。

 自尊感情と主体性は相互に影響し合う関係にあります。自尊感情が高ければ主体性も高まりやすく、逆に自尊感情が低ければ主体性も低下しやすいという傾向があります。

 

 報告会を聴いていて、「ロシナンテス」のスタッフの方々はザンビアの人たちの生活習慣や文化を真摯に理解していこうという気持ちがよくわかりました。

   報告会のあと、少し調べたところ、ザンビアの国民性は一般的にフレンドリーで穏やか。本音と建前の文化を持つところや、NOと言いにくい国民性、嫉妬深いウェットな部分など、日本人と似たところもある。

    そこら辺が「ロシナンテス」が支援を決めた理由なのでしょうか?

 

 また、スタッフの方の言葉からザンビアの方々の自尊感情やプライドについても、とても大切にされていると思います。

 ザンビアの人たち自身がリスペクトされ、自身を価値がある人間だと思えると、自ずと、自主性や主体性を持ち、行動していけるのかなと思いました。そういう働きかけは大事ですね。

 日本人もそうですが、ザンビアの人も支援を受け、自身の”誇り”を感じて欲しいですね。

 

共依存

 この概念は米国でアルコール依存症の親とその子どもの関係を説明したものです。

 共依存とは、

     ”自分自身に焦点があたっていない状態”のことです。

 たとえば――。
 自分の価値を、周囲の基準だけを頼りに判断する。
 自分がどうしたいかではなく、

     周囲の期待に応えることだけに必死
 他の人の問題を解決することに、いつも一生懸命。

 誰かの役に立とうとするのは、もちろんいいことです。
 周囲の人に認めてほしいとか、好かれたいと思うのも、自然なこと。
 けれど、その結果として、自分自身がどんどん苦しくなったり、一生懸命やればやるほど
状況が悪化することがあります。

 そんなとき、背景に共依存の問題があるかもしれません。

    この事から考えると、依存が強くなると、自主性、主体的に考えることが難しくなる。

 

 ザンビアという国は、主要産業は銅やコバルト等の地下資源ですが、それほど、豊かな国ではありません。

 1964年独立以来、未だに発展途上の国です。戦後、高度成長し復興を果たした日本のようにはいきません。

 長い間支援を受けるうちに依存的になる。支援をする側も、熱心さがゆえに無意識のうちに、もしかしたら、相手に流されてしまうという事もあるかもしれません。

 

 

 支援する側は、社会インフラの整備が遅れている国の中で、問題点を見つけながら国民の自立を支援していくことや、財政難の政府と交渉していくことは並々ならぬことだと思いました。

 

 それにしても、「ロシナンテス」のスタッフの皆さんはザンビアの人たちの気持ちに寄り添いながら、少ない費用で精一杯の効果を発揮しようとされてますね。

 内戦やいろいろ困難な問題に直面しながら、どんな状況の中でも、いろいろな知恵を出しながら、前に進めていくところがすばらしいと思っています。

 川原さんやスタッフの皆さんのあくなき熱い強い想いが多くの人々の心を打ち、支援が広がることをお祈りします❣❣❣

 

 最後に

「ジョン・レノン伝」の著者:藤本国彦さんがジョンの考えを代弁した言葉。

 

「対話を重視しながら、主体性を持って、肯定的に生きること。そうすれば、それが愛と平和に繋がること。」