5/14(火)FM桐生・”ランチどきっ”の
ハッピーハッピートーク
ゲストは理学療法士の周藤俊輔さん
名前をよく見ると、初代総理大臣、長州の伊藤博文さんの通称名:俊輔と一緒ですね。
周藤さんは学校卒業後1年半で退職し、ひきこもり生活を経験。
現在は、整体院(2)と通所介護(デイサービス・2)を経営している35才のやり手の若者です。
実は、私も引きこもり歴があり、興味を持ち、メッセージを送りました。
私は引きこもり克服後、市役所に入り、児童相談所で児童指導員、ケースワーカー、そして、引きこもり不登校通所事業の担当者になりました。
偶然にも、二人とも、引きこもりの人を家から外に連れ出す仕事をしていた、周藤さんは現在進行形です。
◎引きこもり
(私の場合)
それでは、引きこもりはなぜ悪いのでしょうか。ちょっと私の弁解みたいになりますが(笑
私は新卒後、営業職に就職。人間関係は悪くはなく周りの人からは可愛がってもらいました。しかし、飛び込みセールスとか、いろいろ勉強にはなりましたが、仕事が向いてなかったようです。夜逃げのように退職し、実家に帰りました。
燃え尽き症候群。心のエネルギーがemptyでした。
自分としては、休息できたこと、いい経験だったと思えます。1ヶ月ほど家に籠っていましたね。しかし、心が空っぽになると、不思議なもので、何かしたくなります。
社会と接点がなくなると、近所の人の目も気になります。心が辛くなります。
打開のキッカケは読書でした。司馬遼太郎さんの「竜馬がゆく」や有川浩さんの「フリーター家を買う」などを読み、勇気が出て来てムズムズしてきました。
昼間は市民センターで勉強、夜は家庭教師のアルバイトをするようになり、何とか市役所の職員になりました。
(お年寄りの場合)
お年寄りが家に引きこもると、廃用性症候群が気になります。
※ 廃用症候群とは、病気やケガなどの治療のため、長期間にわたって安静状態を継続することや活動性低下による、身体能力の大幅な低下や精神状態に悪影響をもたらす症状のことをいいます。
何もする気が起こらない、無気力になります。それが一番厳しいです。
長期入院から退院する時が一番重要です。
入院中に要介護認定の申し込みをして、居宅介護事業者や地域包括支援センターに相談。
退院前に(退院前関与)家族、主治医・ケアマネ・DS等の責任者で会議を開き、退院後すぐに介護サービスを受ける事が重要です。
病状にもよりますが、要支援者から要介護者にならないようにするためには、私はまず、デイサービスやデイケアの利用が有効的だと考えています。
デイサービス等の効用について考えてみます。
《本人の自立支援》
デイサービスは、朝の起床時、着替え、朝食、外出準備から始まります。
〇社会参加
家族との会話だけでなく、デイ職員など、他人と会話は重要です。あいさつから世間話、すべて頭を使うリハビリです。
ほとんどの場合、デイの職員が送迎、外出介助に来てくれます。もちろんこれもリハビリ。
会話をしながらの昼食、入浴(介助あり)~食の確保と安全な入浴・清拭、とてもありがたく安心なサービスです。
担当者会議の時、DS責任者の話では、家では無口な母が社交的で雰囲気を盛り上げているそうです。
デイサービスでは、利用者もサービス提供者も楽しむ雰囲気、カリキュラム、エンターテイメントがとても大切だと思っています。良い施設ほど、そういう傾向が見られます。
〇リハビリ(機能回復訓練)
リハビリテーションとは、基本的動作の回復を通して、日常生活活動の自立あるいは介助の軽減を図るために、一人一人の患者さんの状態に応じて、運動療法、物理療法、日常生活動作練習、装具療法などを組み合わせて行います。
デイサービスでは、自分の好きな趣味などで過ごしたり、介護報酬で運動機能訓練加算等がつくようになり、理学療法もできるようになりました。本格的なリハビリが必要もしくは希望される場合は、通所リハ(デイケア)が適当です。
《家族への支援》
〇レスパイト
レスパイト(respite)とは、"休息""息抜き"という意味です。
デイサービスや介護施設などでの短期入所がとても有効です。
《親子関係》
アドラー心理学の考え方を紹介します。
私はこの事を知り、とても気が楽になり、まず、自分を一番大切にできるようになりました。ちなみに私は母と妹(就労中)と同居していますが、割り切って必要時以外は自分の時間を優先しています。適度な距離感が大事です。
「課題の分離」介護は母の課題であり、子の私の課題ではない。
母はきっといつかその課題を乗り越えられると信じる。
介護って、終わりがわかりません。泥沼にハマったように感じる人もいるかもしれません。
あなたの人生はあなたの人生。心を楽にしてみる。自分をまず大切にする。そうすれば、親にも優しく接することができる。
自分が幸せでなければ、人を幸せにすることもできない。難しくはないです。自分の心がけ一つで変われますよ❣❣❣
それから、自分で抱えるのもやめましょう。勇気を出して、人に相談してみる。それだけです。