《概要》

 子どもを理解できない」と悩む親、

親に理解してもらえることはない」と嘆く子どもの話を聞くことは多い。

 

 人をちゃんとしっかり理解することができれば、人はもっとよりよく快適に共生することができる。

 

 ためらい、足を止め、自信なさげに周囲をうかがい、疑い、息づまってしまったり、途方に暮れてしまっている子どもがいる。   

 そのような子どもたちは、

    自分に対する適切な信頼をもっていないのだ。

 

 子どもがどのような場面で自信があると感じるか、自信がないと感じるのか。自分に価値があると感じているのか、劣等感をもっているのか。現時点での状況はもちろん、その子どもの過去の状態と比較する必要がある。

 

 「どうすれば、自分は社会にとって有意義で建設的な存在となりえるのかの問いに対する答えはシンプルだ。

 他者を思いやること。

      他者に関心をもつことである。

 

 友情、人間への関心、宗教や政治、結婚、愛……これらはすべて対人関係の課題である。

 これらの分野で、他者の幸せに関心がもてるかどうかが大切だ。

 

 私たちが教育困難だと感じる子どもたちは、

   他者の幸せに関心がもてない。

 こうした子どもたちは、

   共同体感覚、楽観主義、勇気を欠いている。

 

 

《感想など》

 私は心理学の専門家の方のブログをよく読ませていただきますが、

 私は人の”自信”について考えた結論として、

    ”自尊感情” を一番大事に考えています。

 ありのままの自分という存在を慈しみ、リスペクトするようになると、”自分は価値がある”、”自己肯定感”を持ち、自分に自信が持てるようになると思っています。

 

 また、私は”他者は自分を映す鏡”という言葉を思い出しました。

 平野啓一郎さんの”分人主義”によると

「私たちに知りうるのは、相手の自分向けの分人だけである。それが現れる時、相手の他の分人は隠れてしまう。」

相手の自分向けの分人を見て、自分はどういう存在なのか自分たちがいる環境はどういう状態なのかを知る。

 

 

 

 そういう自分を映す鏡である、

   他者に関心をもつこと

 

 このことは、自分自身を理解するために、共通する考え方のような気がします。

 

 他者への関心 → 他者から自分自身のことを学ぶ → ありのままの自己受容 → 自尊感情

 

 「共同体感覚」とは、私たちは職場や学校、地域や家庭など、社会という共同体の一部分だと思える感覚をいいます。そして、仲間に関心を持ち、幸せになるための行動をすることが大切であるとアドラーは考えました。

 

 私は、20代の頃、1ヶ月間、家に引きこもった経験があるのですが、辛かったのが、社会との接点がなく、帰属感を持てなかったことかなと思います。救いとしては、家族が自分に対して、そっとしておいてくれたこと。

   中村雅俊さんの歌じゃないけど、

  ”人は皆一人では生きてゆけないものだから♪」

    ですね。

 

 友達や恋人を作ったり、友達や恋人と行動を共にして、愛していくことが大事ですね❣❣❣

 

 友情も恋愛も自分や自分のいる環境を知ることなんですね。

 

 アドラー心理学って、日頃の生活でとてもためになるものです。とてもおススメ❣❣❣

 

 子育てや介護での親子関係、友達作り、恋愛など、また、保育や学校教育など、普遍的に通用する考え方です。

 

 

 

 

 

 

 「まっすぐに…愛」沢田聖子