31年間の市役所の仕事や読書でためになったことを何回かに分けてお話ししたいと思います。

 

税金(所得税・市民税)等について

 高齢者、障害者、遺族・寡婦に対しては税法上、優遇措置が取られています。

高齢者

 2008年の市民税の改正を想いだします。私は介護保険の窓口で働いていました。介護保険料の改正の年でもありました。ちなみに私は税関係の職場は未経験です。

 市民税の通知は6月の初旬でした。高齢者に関わる”公的年金等控除”の金額が減額され、前年非課税で通知のなかった多くの人に課税通知書が届き、区役所の市民税課に苦情の市民が押し寄せ、会議室を用意し、説明をしたほどでした。

 高齢者の課税年金収入から必要経費(公的年金等控除)を引いたのが、(合計)所得。低所得の就労者の給与所得控除に比べ、控除は2倍近くあります。(手続き不要) 所得が非課税限度額より少なければ、非課税になります。

 また、その方が扶養している家族の人数により、非課税限度額が高くなります。

 今回は、税金がかかるといっても、”均等割”といって年間数千円の課税額です。

 ではなぜ?苦情? 他にも大きな影響。

 区役所が窓口になっている医療保険介護保険サービス利用者負担は低所得者、つまり、市民税非課税者に対しては上限が低く設定されています。高額療養費制度など。また、介護保険料も低所得者は減額されます。非課税者が課税者になると、月々の負担がかなり大きくなるんです。

 介護保険料の通知については6月中旬に送りました。国はよくあるパターンで、痛みを一時的に和らげる、複雑な”激変緩和措置”を2年間適用。覚えるのが大変でした。

 案の定、電話や窓口へ、保険料の苦情がひっきりなしに… 利用者負担は実際支払の生じる1か月後に…

 

 なお、高齢者の介護等のことは、高齢者の住所地の保健師、主任ケアマネ、社会福祉士がいる”地域包括支援センター”に相談するといいと思います。

 また、市町村が発行しているガイド本も結構役立ちます。

 

障害者

 税法上、障害者と認定されるのは「身体障害者手帳」「療育手帳(知的)」「精神保健福祉手帳」を持っている人。程度により普通障害、特別(重度)障害があります。

 あまり知られていないのですが、「障害者控除対象者認定書」(市町村の福祉の窓口で発行)

 介護保険の調査の中に「障害高齢者の日常生活自立度(寝たきり度)」と「認知症高齢者の日常生活自立度」があります。ランクがそれぞれ障害者に該当する場合、交付されます。

 認知症は比較的軽度でも発行されます。

 本人の税の申告やその方を扶養している方の税金の申告の時に、扶養+障害控除を受けられます。

 障害(厚生・基礎)年金は非課税年金で収入額に関わらず(合計)所得に算定されません。

 老齢(厚生・基礎)年金の受給者でも、障害者は非課税限度額が通常より90万円程度高くなります。

 

 障害者に関しては、手厚い多くの制度があります。区役所の窓口で聞いたり、ガイド本が参考になります。

 

遺族・寡婦

 遺族(厚生・基礎)年金は非課税年金で収入額に関わらず(合計)所得に算定されません。

 寡婦(細かい取り決め、所得制限あり)の課税年金は非課税限度額が高くなります。

 

 私は生活保護の仕事を6年間しており、医療、福祉等や生活全般のことをいろいろ学んだので、日頃の生活でかなり役に立っています。

 そう言えば、無保険車やひき逃げの被害者の救済制度とかの手続きや障害年金の代理申請とかも結構しましたね。

 役所の仕事って、ミスなくこなすことが普通です。間違えると大変なことになり、この時ばかりと、激しく苦情を言われます。

 自分の仕事に関連した他の制度を学んでいくと、知識が広がり楽しいし、市民が喜んで、お礼を言われることが多いんです。

 よく一緒に窓口行って、結果まで確認してました。

 今思うと、月星座:双子座の好奇心・知識欲旺盛ゆえの行動でしたね。あまり落ち着きがなく、ウロウロ、いろいろな部署で情報仕入れたり、知り合いが増えたり。短所も長所(笑

 

 そう言えば、私が介護保険の職場に初めてついたのが、2001年。その前の年に始まった制度。職場の先輩方は2年前から配属され1年間準備期間がありベテランばかり。とにかく、窓口に来るケアマネさんも新人ばかりで、わからない事ばかりでしたね。先輩方が持っている厚労省からの通知、とにかく、食いつきました。”仕事を盗め”と必死でした。

 介護保険2回目の2年目、通算6年目の時、大学のサークル(ワンゲル)の後輩が同じ職場に来ました。その子に「○○さんは、何でもわかっているから、いいですよね」と言われました。返事はしなかったけど、「最初からそんなことはない」と言いたかったんですが...

 もうやめた後で、何もできないけど、他の職員の人にいろいろ伝えられたら良かった、それが課題でしたね。マニュアル的なものはもちろん作りましたけど… やっぱり温度差がありましたね。

 今の若い人に、昭和の時代のように”仕事は盗め”なんて言っても、時代錯誤ですよね(笑 

 職場の雰囲気とか若い人の支援体制とか、反省点がいっぱい。

 だけど、昔は若いということで、人より多く何でもさせられた時代でした。その時はそういうものと思い、いろいろ学べることが多く、様々な経験ができました。今考えると、期待されていたということかな!?

    今は上司は、若い人に嫌われたくないのか?(当たり前かもしれませんが)当たり障りのない年寄りに多く仕事を与えるような風潮があります。若い世代には(パワハラで訴えられないように?)遠慮がち。我々世代はあまり文句は言いませんから…

  まぁ、年取って口ばかりで仕事に不熱心な人の分も仕事しないとね(笑 口よりまず行動❣

 

 最後にお決まりの心の中の邪心の毒出し

させていただきました(笑 

    読みぐるしさ失礼します(笑