まず、マイナンバーカード”について、個人情報の漏洩などいろいろ問題が起き、国民の批判が多いのは重々わかっておりますが、あえて効用について、私なりの意見を述べます。

 私は4年前に市役所を早期退職。今は役所とはまったく関係がありませんので、あしからず。

 

 

 マイナンバー制度の通知の開始は2015年。私はその時、区役所の市民課で、マイナンバー制度窓口の仕事をしていました。

 当時、マイナンバーカードの窓口交付で(国のサーバーの容量不足で)端末が頻繁にフリーズしてしまい、いつも気が気じゃなかったのが、想いだされます。

 我が家は全員マイナンバーカードを所持しています。マイナポイントはしっかりいただきましたし、私は毎年所得税の確定申告をする必要があり、毎年、マイナンバーカードを使い、e-TAX(税金の電子申請)を利用しています。毎年しているので、もう慣れ、簡単にできるようになりました。添付資料は必要ありません。(根拠資料はパソコンに保存しています。)もちろん、税金の知識がなければ、難しいかもしれませんが…

 また、(例外はありますが)コンビニで住民票の写しや戸籍謄本等が取得できるようになりました。

 

 私がマイナンバー制度で、とても便利だと思う機能は”電子申請”です。

 

 問題は、役所が追いついていない、使いこなせていないことです。

 って思っていたのですが、

 北九州市では、今、全市を上げて、DX(デジタルトランスフォーメーション)を進めています❣❣❣

 

 今後、行政のいろいろな手続きがスマホでオンラインで簡単にできるようになるのではないでしょうか!?

 

 

 電子申請については、わが市でも、私が保健福祉局(本庁)にいた30年以上も前からの構想でしたので、やっと動きだしたのかという思いです。

 北九州市では、元々、他都市からの転入・転出等の手続きはワンストップサービスを実施していました。今後はDXを進めて、役所に行かなくていいようにしたら、本当に市民から喜ばれます。市民の本音は、”役所なんか行きたくない”だと思います。

 

 多くの方(特に富裕層?)が気にしている収入や資産がガラス張りになるのでは?、外部に漏洩する恐れ… そこら辺は確かに生命線かと思います。しかし、役所間でも常に個人情報が繋がっているわけではなく、その都度、マイナンバーで個別に照会が必要です。

 皆さんはご存知かわかりませんが、福祉関係の様々な手当や福祉医療証~児童手当、児童扶養手当などは、年に一度、安否の確認と税情報の更新の同意により”現況届”の提出が必要です。共働きや家族状況に関わらず、仕事等で忙しい中、区役所に出向かないといけないんです。届け出の内容はすべて住所や税情報とか役所が掌握している内容。“どうして、行かなければならないのか?”って思っている人が多いのでは? 区役所は何日間も多くの人で混雑します😢

 

 マイナンバー総合サイトを見ると、出産・子育て支援の利用のフォーマット(イメージ)が入っています。

 市民は役所に出向かず、パソコンで簡単に手続きができ、役所も窓口の対応が省略できるという、ウィンウィンの関係が成り立つはずです。

 今の時代、”時間(とき)はカネなり”。

 役所の手続きが、短時間で効率的にできればいいと思います。そのためには、システムを作る時、各方面で議論し、必要最低限の手間で済むように、入力のフォーマットの簡素化をして欲しいものです。

 上記の現況届のような役所で把握できる内容の届出は無くすというのも、アリじゃないでしょうか❣❣❣

   建前の議論ではなく、必ずしなければならないのか?など必要性や世論や市民の感覚をしっかり考えて。

 民間会社の例をとると、生命保険の手続きは営業の方が端末を持ち歩き、手続きがとても簡単で楽になりました。

  

 韓国では、”住民登録証”の普及が進んでいます。韓国では、朝鮮戦争前から電話の盗聴が当たり前だったため、国民に抵抗がなく、普及がスムーズだったみたいです。

 

 日本はそういう訳にはいかないので、セキュリティ対策はしっかりして欲しいものです。

 どんな制度でも制度設計や思想を国民にしっかり説明する必要があります。

 

 

 日本は財政赤字が世界一にも関わらず、赤字国債を大量に発行し続けています。

 

 そんな中で、私は、これからの日本政府や地方公共団体は小さくスリム化していくべきだと考えています。

 何でもかんでも、減らすということではありません。また、何でもかんでもIT化すればいいというものでもない。

 IT化の前に、事業や組織の見直し。予算の優先順位を考え、真剣に議論したうえで、無くてもいい仕事を失くし簡素化する。IT化も含めて効率的に仕事をしていく。また、組織の再編・連携の推進を行う。

 変革には、”目的”や”思想”が重要ですね。それを周知し徹底して行っていく。

 そのことで、無駄な残業も減り、職員はワークライフバランスも図れます。市民からも喜ばれ、やりがいも増えます。

 官民癒着の原因である無駄な公共工事なども精査し排除する。そのことで、政治もクリーンに❣

 

 

 私は近代経済学を学びました。その一つの”ミクロ経済学”のメカニズムによると

家計と企業の効用(満足)の最大化

資源の有効・効率活用 ということが重要とされています。

 

 上記の要件を満たした時、モノやサービスの適正な価格が決まる❣

 

 円の価格だって、雇用(賃金)も然り。

 

 そんな理論はもう古いと言われるかもしれませんが、基本があっての応用。

 

 今のこの複雑な社会の”真理”を見定めるのはとても容易ではありません。金融、ITであったり、産業や雇用、経済の構造変化のような変数を鑑みる必要もあります。

 

 そこで、”時間(とき)”を資源と考えると、我々は平等に分け与えられた時間をいかに有効かつ効率的に使うか、ということがとても重要になっていきます。

 

 サービスの提供や利用についても言えると思います。

 

 コロナ渦で日本が諸外国に遅れていること、課題が明確になりました。そして、政府もDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進しています。まだまだ、改革は始まったばかりです。初めから完璧なモノってないと思います、とにかく、前に進みながら、柔軟に調整していくことも必要です。

 

 効率的に時間を過ごして、自分の好きなことで余暇を過ごしたり、心身ともに休養したりと、人それぞれだと思いますが、そのことにより、心が豊かになったり、リフレッシュしたりという効用はとても大きいと思います。

 

 そのひとつひとつの総和が、世界を豊かにしていくんではないでしょうか⁉

 

 新しい変革を自分の中で、どう受け入れていくかが、我々に課された命題ではないでしょうか❣❓