概要

 少子高齢化などを背景に、死亡保障を中心とした販売戦略から、医療や介護など第三分野へのシフトが指摘される生命保険会社。

 2000年頃は生保の経営破綻が相次ぎました。当時と大きく違うのは、財務面でドラスティックな改革が行われ、生保各社が支払い余力を増強し、リスク管理体制を整備していることです。

 歴史の長い生保は伝統的なビジネスモデルを維持しています。死亡保険に加え、医療保険・介護保険といった第三分野の保険も2000年頃には既にありました。

営業職員が顧客のニーズに合った保険のパッケージを提供する」というのが当時の主要生保のビジネスモデルですが、こうした伝統的なビジネスモデルは今も健在です。

 強いて言うなら、今は長期の死亡保険の割合が減少し、それ以外の「生きるための保険」の比重が増えています。

 むしろ大きく変わったのは、消費者の「保険を比べて買いたい」というニーズに応じた新たなビジネスモデルの登場

 

 技術革新をどう取り入れていくのか

 金融ビジネスにおけるテクノロジーを「FinTech(フィンテック)」と言い、そのなかで保険分野は「InsurTech(インシュアテック)」インシュアテックの事例としては、契約後の健康状態や健康増進への取り組みによって保険料が安くなる「健康増進型保険」

 DXはまだまだ進んでいない。情報開示も必要。

 

感想など

⦿最近、一番びっくりしたのが、一昨年、母の〇〇生命の一時払い養老保険が満期になり、届いた通知を見ると、なんと、元本割れ。もちろん、会社は都合悪い事は通知のみで、こちらから問い合わせない限り、弁明もありませんでしたが… でも、自己責任ですよね。

 超低金利時代、運用が大変なのはわかりますが… こういったところも、超低金利の副作用が...

 超低金利から資産インフレで高金利への節目の時代になったので、これからは期待できるといいなぁ❓

 

⦿今、国民が一番気になっているのは老後の社会保障。ズバリ、将来の年金・医療・介護。超高齢社会を迎えている日本。日本の社会保障制度だけでは、老後対策が盤石とはいいがたい。その不安が、若い世代への過剰な負担や国民の消費や投資の足かせになっています。

 これから、超低金利から高金利へ移行していけば、生命保険会社が被保険者から預かったお金を手堅く運用することができ、公的保険で賄えない社会保障を補完することができるし、超高齢社会を乗り切る、役所にはないアイディアを生み出していけるんじゃないでしょうか⁉

 

⦿自分は、政府にはいろいろ言いたい事がありますが、生命保険会社にはまったく恨みはありません。

 というか、実は感謝しかないんです❣ 

 うちの父が酒飲みで、いとこが酒屋に勤めていたため、家には、数ダースの一升瓶がいつも置いてあったのですが、

①  母が父には小遣いをあまり与えなかった

②  〇〇生命のやり手のおばあちゃんからいくつも貯蓄型の生命保険に入っていて、満期になっては、再契約を繰り返していた

③  郵便局の定額貯金に入っていた

 おかげで、父の酒代だけでなく、貧しくても、食べるのには困らなかったんです(笑

 当時(1960~80年代半ばまで)は、生命保険も郵便局の定額貯金もとても利回りが良かったんです。本当に庶民の味方でしたね。

   今の低金利→株高→富裕層とは違い、高金利→庶民も恩恵を受けました☺️

 それから、今、私は〇〇生命の個人年金をもらっていますが、若い時の契約はとても利回りが良かったため、とても助かっています。

 

⦿最近、契約の内容もきめ細かくなり、入院から通院へ、認知症や介護保険等もあります。

 昔は、死亡と入院がメインでしたね。

 

⦿先日、モーニングサテライトで、第一生命がベネフィット・ワン(福利厚生のアウトソーシング)を、日本生命がニチイ学館(介護)の買収を検討とか言ってました。

 冒頭で紹介したように、医療や介護など第三分野へのシフトが進んでいるのかな⁉

 

 1990年代のバブル崩壊で、日本的経営も崩壊。企業は余裕を失くし、労働環境の悪化や福利厚生の切り捨てを行いました。

 国においては、少子高齢化による医療や介護費の増大に対し危機感を持ち、医療の質を落としたり、介護予防や介護費を減らすことを私は危惧しています。

 

 これからの「風の時代」は組織から個人へ軸足が変わっていくと思われます。

 また、金銭やモノから情報、目に見えない体験やサービスへの移行が進みます。

 次の個人の”QOL”や”Well-being“という考え方が重要になっていくのでは❓❓❓

 生命保険と医療や介護の予防を考えた業界とコラボして、顧客に”生きがいづくり””将来の幸せ”を提案するというのも面白いなと思います❣❣❣

 それから、薬に頼らない健康づくり、必要最低限の通院など、予防重視の効果的な医療。

 

 対症療法から予防重視へ 健康寿命を延ばす↗ 

    社会的な健康 心の豊かさの追求↗

 

 まずは、国民の意識啓発が大事ですね❣❣❣

 

〇クオリティ・オブ・ライフ: quality of life、略称QOL)とは、ひとりひとりの人生の内容の質社会的にみた生活の質』のことを指し、ある人がどれだけ人間らしい生活や自分らしい生活を送り、人生幸福を見出しているか、ということを尺度としてとらえる概念である。

Well-being(ウェルビーイング)とは、Well(よい)とBeing(状態)が組み合わさった言葉で、「よく在る」「よく居る」状態、心身ともに満たされた状態を表す概念です。元々は「健康的な・幸せな」を意味する、16世紀のイタリア語「benessere(ベネッセレ)」を始源としています。
 Well-beingという言葉自体は、1946年のWHO(世界保健機関)設立に際して、

健康は、完全な肉体的、精神的及び社会的福祉の状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない」初めて登場した概念です。 社会的という言葉がミソですね。